子どもの未来をひらくプログラミング教育ってなんだ!? 2020年度小学校で必修化

 

タイトル

 コンピューターやロボットを意図した通りに動かす体験を通して、論理的な思考力を育てる「プログラミング教育」が注目されています。2020年度から小学校で必修化が決定。これからの国際競争に打ち勝つために、子どもたちに必要とされる学びの世界をリポートします。 (鈴江元治)

 

レゴ ®ブロックでロボット作り 論理的思考や問題解決力を育成


 

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世界大会に向けて意気込む (左から)湯塩くん、星野くん、津田くん

 大きなフィールドの上を、レゴ®ブロックでできたロボットが、前後左右へと自動で動き回り、動物などに見立てたブロックを所定の位置に動かしていく。10月22日、茨木市の立命館大学大阪いばらきキャンパスで開かれた国際交流イベント。立命館小学校(京都市北区)ロボット部の約15人がロボットの自動制御技術を披露した。
 デジタル機器を活用した教育に力を入れる立命館小学校は、1年から4年に独自のロボティクス科を設置。ロボット部では4年生以上の約40人が、世界的知育玩具メーカー「レゴ社」が開発したロボット教材「レゴ®マインドストーム」を使ったロボット作りに挑んでいる。

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大会ではロボットの動きの速さと正確さが競われる=茨木市の立命館大学で

 ロボットはリモコンで遠隔操作するのではなく、事前に組み込んだプログラム(動作手順)が動きを制御。出題される課題通りに、障害物、色、距離を検知するセンサーやモーターなどを駆使し、自動で状況を判断して動くようにプログラムを組み立てる。あらゆる場面を想定し、どんな判断や動作が必要かを児童が考え、それが“意思”となってロボットの動きに表れる。プログラミング教育が論理的な思考力や構想力の育成に役立つとの期待がここにある。

 22日の実演で見事なロボットさばきを見せた湯塩淳平くん、星野将輝くん、津田将希くん=いずれも同小6年=は、今月、中米コスタリカで開かれる自律型ロボットの国際的なコンテスト「ワールド ロボット オリンピアード(WRO)」の世界大会に臨む。リーダーの湯塩くんは「みんなでいろいろ考えていくのがおもしろい。満点を取れるように頑張りたい」と意気込む。
 長谷川昭副校長は「協同作業でゼロから作り上げる達成感はすばらしい経験になるでしょう。問題を解決する力や、逆境に負けない心を育んでくれます」と見守っている。

 

粘り強くチャレンジする力を 保護者の期待高まる


 

 プログラミング教育への関心の高まりを受け、学習塾でも教室開設が相次ぐ。3歳から小学生が対象の「レゴ®スクール」を2005年の西宮を皮切りに、現在は千里など6カ所で開講するアップ教育企画は先駆的存在だ。

 

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プログラムをパソコンに打ち込んでいく =神戸市東灘区のレゴ®スクールで

「ロボット クリエーター」は立命館小学校と同じレゴ社のロボット教材を使い、独自のストーリーに合わせたロボット作りに取り組むロボティクス講座の最上級クラス。取材に訪れた日は、小学5・6年の3人が警察官になった設定で、泥棒のアジトのダイヤル式ロックの暗証番号を解読するためのプログラム作りに励んでいた。
 「ダイヤルの回転に合わせて画面に数字を表示させるには?」などの課題をクリアし、4ケタを読み解くために必要なプログラムをパソコンに打ち込んでいく。修正点を自ら見つけ出し、粘り強く改善する姿がとても頼もしく見えた。
 保護者の一人は「答えがないものにチャレンジする大切さを学んでもらえれば」と期待していた。

各学校が工夫して実施へ 独創性に富む次世代を


 文部科学省は2020年度からの新たな学習指導要領に、プログラミング教育の必修化を盛り込んだ。
 子どもたちがやりたいことを実現するために必要な事柄や手順を明確にし、自身で組み立てられる「論理的思考」の養成が目的とされ、当面は理科、音楽、図工、総合的な学習の時間などの授業を使い、各校が工夫して実施する。国際競争や技術革新が激しくなる中、独創性に富んだ次の世代を育てる狙いがある。

 

 

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