食卓は子どもの学びの場 団らんで高める家族力

 家族の絆を育む「食卓」は、コミュニケーションのイロハをはじめ、子どもがたくさんのことを学ぶ場でもあります。その食卓で今、子どもが一人ぼっちで食事をする「孤食」や、家族が別々の物を食べる「ファミレス現象」などが話題に。食育講座に長く取り組む、坂本萌美さん(口福塾主宰)と一緒に、より良い食卓づくり、そして学びとの関係について考えました。

坂本 萌美さん
坂本 萌美さん

「いただきます」から 感謝や思いやりの心

 坂本さんは、子どものコミュニケーション能力を食卓で育む”食卓育”を提唱している。

 「いただきます」「ごちそうさま」は、命をいただくこと、作ってくれた人への感謝のあいさつ。言葉にすることで、家族や他者との会話が生まれ、あいさつの基本も身につくと考える。箸の持ち方一つでも、正しい持ち方、美しい所作を教えることで、食事を一緒にする相手への配慮、さらには思いやる心の育成につながる。

 「薄紙を重ねるように、日々の積み重ねが大切。しっかりした大人への一歩が食卓にはあります」と坂本さんは話す。

 食卓は実際の学習にも直結する。早寝、早起き、朝ごはんの習慣をつけ、きっちり体内時計ができると、学校での授業にも身が入る。「朝ごはんの後の排便も習慣づけるとなおいいですね。すっきりした頭で、勉強に集中できるはずです」

「同じ窯の飯」が 協調性を育む 

 しかし最近では、自宅で家族がそろっていながら、個々が別の物を食べる”ファミリーレストラン現象”が起きているという。しかも食べるのは、親の手作り料理以外に、カップラーメンやピザなど。食べ終わる時間がばらばらになるため、食事中に子どもが立ち歩くなど、協調性の欠如、栄養面の偏りにもつながる。

 坂本さんは「『同じ窯のご飯を食べる』のは、実は家族力を高める上でも大切なことなのです」と指摘する。

 一家団らんができる貴重な「食卓」を囲む時間。

 坂本さんは「子どもが話しやすい状況を作り、食事が楽しい時間になるように努力してほしい」と呼びかけている。

食育講座では子どもを持つたくさんの母親が学ぶ
食育講座では子どもを持つたくさんの母親が学ぶ

<坂本  萌美さん>
 「口福塾」主宰。以来、料理教室・離乳食講座・MY箸講座・食育イベントなど「簡単おいしいママの味」をテーマに「現代版おふくろの味レシピ」を開発・情報発信し、若い母親らの支持を得ている。錢屋塾(大阪市天王寺区)で7月12日(火)に離乳食講座、30日(土)にMY箸講座を実施する。西宮市在住。

 

朝ごはんを食べると成績が上がる?

 文部科学省が2014年度に実施した「全国学力・学習状況調査」によると、小学6年生の国語A、算数Aそれぞれで、朝食を「毎日食べている」小学6年の方が「全く食べていない」小学6年に比べて平均正答率が17%以上高かった。食事と学力には密接な関係があると言えそうだ。

朝ごはん表

 

坂本さん考案! 簡単おいしいママの味

坂本さんが子どものために、“出しやすく、冷えにくい”体を作るメニューを考案しました。

・クリーミー蕪(かぶ)ポタージュ

・じゃ昆(こん)ジャーごはん

・鶏肉と長芋の揚げ(レモンソース添え)

・スナップえんどうのごま和(あ)え

詳しいレシピはコチラ

 




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