【うちのブカツ自慢】Vol.11 甲南女子中・高等学校 弓道部

日々の練習で精神力を磨く

1本1本集中して弓を引く部員たち

 凜(りん)とした空気が張りつめる弓道場。大きな弓を構えた部員たちは、28メートル先にある直径36センチの的を見つめて次々と弓を引く。矢が的にあたると同時に、「よし!」と部員たちの気合の入った声が道場に響き渡る。

 65年の歴史を持つ甲南女子中・高校(神戸市東灘区)の弓道部は、ここ数年だけでも2年連続で高校総体に出場し、輝かしい成績を収めてきた。2メートル以上もある弓を操るために、中学で入部後、最初の1年間は腹筋や腕立て伏せなどのトレ-ニングで、握力や腕力、体幹を鍛え、先輩の練習を見て基礎を学ぶ。

 「プレッシャーに負けないためには、普段どれだけの稽古を積んで、試合で平常心を保てるかどうかが勝利のポイントです」と部長の吉野裕賀さん(高2)。高1の時に実力を発揮できず、悔しい思いをしたことをきっかけに、誰よりも練習に励んだ。それが自信につながり、試合でも結果を残せるようになった。

 あいさつや礼節も重んじる。試合では、会場となった弓道場や控室を率先してそうじしてから帰る。「先輩から受け継いできた伝統です。礼儀正しさも強さの秘密かな」と吉野さんは笑顔を見せた。

 


【ブカツこぼれ話】

 今まで剣道や柔道などの武道場は見たことがありますが、弓道場は今回が初めて。甲南女子の弓道場には神棚があり、毎日の練習は神棚への礼から始まります。最近は神棚のある家も珍しくなりましたよね。「初めて神棚を見た」と言う部員も少なくないとか。

弓道場にある神棚

 弓道と言えば、はかまの凜とした姿が印象的。部長の吉野裕賀さんも、はかま姿にあこがれて入部した部員の一人です。はかま姿だけでなく、一点を射るようなまなざし、姿勢、構え、動作が美しく、私も彼女たちの練習している姿に見とれてしまいました。

 弓矢を持って射を行う時の射術の手順を「射法八節」と言います。「足踏み」「胴造り」「弓構え」「打起し」「引分け」「会」「離れ」「残心」と8つの動作は区分されていますが、終始関連して一つの流れを作り、動作と動作の間が分離・断絶してはいけないそうです。

 弓道には「近的」と「遠的」の2種類があります。近的は、主に直径36センチの的を使用し、射距離は28メートル。一般的に私たちが“弓道”で思い浮かべるのは近的ですね。一方、遠的の射距離は60メートルが基本となります。射距離が長い分、使用される的の直径も大きくなり、基本の的の直径は100センチ。遠的はアーチェリー部と共用の遠的射場で練習しているそうです。

弓道場では近的の練習をします

 甲南女子の部員は現在約50人。顧問の先生やコーチのアドバイスを受けて、部員が主体になって練習しています。夏の高校総体出場に向け、6月には県予選が待っています。「夏の全国大会に中学・高校一緒に出場するのが目標です。個人の部でも目指せ優勝!」と吉野さんは話してくれました。




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