【うちのブカツ自慢】Vol.5 兵庫県立御影高等学校 囲碁・将棋部

膨大な戦法を駆使 全国大会に出場

全国高等学校将棋選手権大会に出場した(左から)吉川慧くん、中川太喜くん、岸本裕真くん

 中学生棋士、藤井聡太四段の活躍で盛り上がりを見せる将棋界。将棋部の強豪がひしめく兵庫県で、今年は御影高校(神戸市東灘区)の囲碁・将棋部が、県大会将棋男子団体の部で悲願の初優勝を果たし、今月、宮城県で開かれた全国高等学校将棋選手権大会に出場した。

 団体戦は3人1組のチームで戦う。3人が同時に対局し、2人以上勝ったチームの勝ちとなる。将棋の戦法は膨大で、指し手の組み合わせは無限だ。「自分なりの戦法を作れるのが魅力。将棋は何百年も前からあるのに、これをすれば必ず勝てる!という戦法はまだ見つからないのがすごい」と吉川慧くん(1年)は目を輝かせる。

 「直前に勉強した戦法がたまたま対局に出てきて、勝利につながることも」と岸本裕真くん(1年)が話すように、一つでも多くの戦法を知る方が有利になるという。週3回の練習では、約3時間ひたすら部員同士で対局を重ねる。「帰宅後はアプリやインターネットで日本中の人と対局しています」と中川太喜くん(3年)。

 女子部員のレベルも高い。全国大会は決勝トーナメントに進めなかったが、手応えはつかんだ。14人の部員たちは毎日将棋盤を挟み、腕を磨く。

 


【ブカツこぼれ話】

 御影高校囲碁・将棋部の取材に訪れたのは7月下旬ごろ。全国大会を目前に控え、ピリピリしているかなと思いきや、皆さん和気あいあいとした雰囲気で練習に取り組んでいました。

1人で2人相手に多面指しする部員も
同じ部屋では囲碁も一緒に練習しています

 兵庫県は甲南高校や灘高校など将棋部の強豪が多く、「御影の男子は県大会4位がやっとだったんです」と部員や顧問の先生は振り返ります。しかし今年は違った! 県大会予選リーグを全勝で突破し、決勝トーナメントでも優勝候補を制して見事約30チームの頂点に輝きました。

 将棋の対局と言えば棋士の持ち時間が長く、時には深夜に及ぶ長時間の対局がありますが、高校生などアマチュアの場合、団体戦の持ち時間は約15分だそうです。対局時間は一局45分くらい。県大会は予選リーグと決勝トーナメントがあるため、一日の対局数はなんと7局!「もう最後の方は頭がぼーっとしてきますね(笑)。でも、ちょっとした気のゆるみが命取りになるので、最後の最後まで気は抜けないです」

 日本中の将棋フィーバーは御影高校の彼らにも少し影響があったようで、全国大会への出場が決まった時、クラスメートからはいつも以上に反響が……。「『全国大会ということは、藤井四段と対局できるの!?』と言われたりしました(笑)。少し誤解はありますが、将棋界が盛り上がっているおかげで、僕たちの活動にも注目してくれるのはうれしい」と喜んでいました。

 8月3・4日に宮城県で開かれた全国高等学校将棋選手権大会では、予選リーグ4戦2勝2敗。残念ながら予選リーグ敗退でしたが、1年生の岸本裕真くんは4戦全勝という快進撃を見せたそうです。プロ将棋界だけでなく、熱い戦いを繰り広げている高校生からも目が離せません。(大)




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