【うちのブカツ自慢】Vol.7 兵庫県立尼崎工業高等学校 ウエイトリフティング部

跳躍力や瞬発力が記録を左右

ウエイトリフティング部専用の練習場に集まった部員たち

 ウエイトリフティング部のある高校が多く、全国大会常連の強豪がひしめく兵庫県。そんな中、高校総体で個人の部優勝や学校対抗準優勝に輝くなど、躍進中なのが尼崎工業高校(尼崎市)だ。

 部員は女子2人を含めて21人。ほぼ全員が高校から始め、中学の部活はバスケや陸上、テニス、吹奏楽など様々だ。ウエイトリフティングといえば腕力が一番求められそうだが、ただ力を入れるだけではバーベルは持ち上がらない。下半身で地面を押す力やバランス感覚、さらに跳躍力などが強さのポイントになる。限られた腕力でいかに効率よく上げられるかが重要だ。

 チームの主力の柴田大輔君(3年)は「練習をすればするほど結果につながるのが面白い」と話す。「個人競技だけれど、チームの団結力も大切。皆が互いに応援し合うと練習の雰囲気も良くなり、記録も伸びてきた」とキャプテンの松山騎士君(3年)は胸を張る。練習中も「頑張れ」「いけるぞ」などと応援する声が飛び交う。

 伸び盛りでこれからのエースと期待される嵯峨里佳子さん(2年)は「精神面も鍛えていきたい。あと、女子部員をもっと増やしたいな」と笑顔を見せた。

 


【ブカツこぼれ話】

 今回のブカツはウエイトリフティング部。三宅宏実選手や八木かなえ選手らの活躍により、テレビ番組やニュースでも取り上げられるようになってきましたが、練習を含め競技を間近で見る機会は少ないですね。

 ウエイトリフティングはいかに重いバーベルを頭上まで挙げるかというスポーツ。挙上方法は、バーベルを頭上まで一気に引き上げる「スナッチ」と、バーベルを一旦肩の高さまで拳上してからバーベルを真上まで挙げる「クリーン&ジャーク」の二つ。競技者はスナッチとクリーン&ジャークのベスト重量の合計で順位を競います。

 

 尼崎工業高校ウエイトリフティング部の女子部員は現在2人。全国高等学校女子ウエイトリフティング競技選手権大会で準優勝に輝いた嵯峨里佳子さん(2年)は、なんとクラシックバレエの経験者! 中学2年の時にテレビで見た八木かなえ選手の姿に憧れ、「ウエイトリフティングをしたい!」と今の高校を選んだそうです。華奢(きゃしゃ)なイメージのクラシックバレエとウエイトリフティングは全く別物のように感じますが、バレエで習得したバランス力が彼女の強さの秘密ともいえるそうです。

 

上の写真を見ると、バーベルを挙げる瞬間に地面を蹴り上げていますね。このように腕力以外の力を求められ、テクニックも重要な要素になるため、単にがっしり体形が有利というわけではないそうです。尼崎工業高校にも細身の選手もたくさんいました。

 

3年前にリニューアルされたウエイトトレーニング場。床はコンクリートで補強しています

 

 兵庫県はウエイトリフティング強豪校多数の激戦区。今年の高校総体では、学校対抗の部で1位が明石南高校(明石市)、2位尼崎工業高校(尼崎市)、3位須磨友が丘高校(神戸市)と兵庫県勢が上位を独占!

 10月10日に閉幕したえひめ国体(第72回国民体育大会)には、尼崎工業高校3年生の柴田君と松山君が少年男子の種別に出場。「兵庫県の代表として成年の方と一緒に出場するので、皆の足を引っ張らないように頑張りたい」と言っていた2人ですが、柴田君が少年男子53㌔級スナッチで第4位、松山君は少年男子85㌔級スナッチで第1位に輝きました! さらに、ウエイトリフティングの成年男子・少年男子・女子の3種別の合計点で順位を争う男女総合成績(天皇杯)で兵庫県チームは総合優勝を獲得しました。

国体 スナッチ87㌔に成功した柴田君
松山君は得意のスナッチ118㌔に成功し優勝
(左から)松山君、柴田君、顧問の園家先生

 

 部員の皆さんもまだまだ伸び盛り。引退後も大学で競技を続けると言う3年生も含めて、彼らの成長ぶりが楽しみです。(大)




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