【まなびタイムトリップ】Vol.2 神戸女学院中学部・高等学部 部長 林真理子先生

大好きな英語が導いてくれた 言語学習者への道

 父がデンマークの船会社に勤務しており、家にはよく外国人の来客がありました。英語を話す父の姿は憧れでしたね。重い障害のため学校へ通えない妹がいたので、両親から「学校に行けるのは恵まれたこと。一生続けられる仕事をしなさい」と言われて育ちました。

 神戸女学院中学部では当時から日本語を使わず英語の授業を行っていましたが、私は気後れし手も挙げられない生徒でした。転機は中学3年生の時。イギリスの童謡や詩を教えてくださる先生に出会い、英語で歌うことが大好きに。文法が不完全でも臆病にならず英語で表現することを楽しめるようになりました。

 英語教師となり23年目の頃、1年間アメリカの大学院へ留学。教育実習で難民の生徒に英語を教えたのですが、私はここで言語学習の意味を深く知ることに。生き抜くために英語を学び、アメリカ社会を理解しようとする生徒の姿に触れ、語学とはその背景にある文化や歴史を学ぶことなんだと改めて確信しました。「一生言語学習者でありたい」。そんな強い思いも芽生え、英語以外の言語も学び始めました。

 外国語で表現しようとすると、うまく意思を表現できないもどかしさを自覚します。でもそのおかげで視点が変わり、日本や日本語についての理解も深まっていくのがおもしろい。子どもたちには、歌でも漫画でも良いので好きなものを通して外国の文化や歴史に触れ、ぜひいろんな国の言葉に興味を持ってほしいですね。色々な言語の「こんにちは」というあいさつを知っているだけでも、世界中の友達と仲良くなれますよ。

 

 

 神戸女学院中学部・高等学部 部長 林真理子(はやし・まりこ) 先生

1955年神戸市生まれ。神戸女学院高等学部卒業後、同大学文学部英文学科に進学。英語教師として公立高校で15年間勤務後、母校に着任。中学部時代に所属していたESSクラブの顧問を現在も務めている。2014年から現職。

 

 

 

 

【学校データ】

創立1875年 生徒数:中学部423人、高等学部417人(4月現在) 教育理念:「愛神愛隣」。今年7月ヴァージニア・クラークソン館が完成予定。高等学部にはタイの留学生も1人在籍中

※2014年5月掲載




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カテゴリ: まなびタイムトリップ

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