【まなびタイムトリップ】Vol.5 関西学院中学部 部長 安田栄三先生

大好きな野球と歴史が 教師生活の柱に

 阪神甲子園球場の近くで生まれ育ち、高校野球の時期は外野席からずっと試合を見ていました。地域の野球チームに入った小学5年生の夏、愛媛の松山商業高校と青森の三沢高校が延長18回まで戦う姿を見て「甲子園に出たい」と夢を抱きましたね。

 関西学院中学部を受験したのは、旧制中学時代に野球部が全国優勝したと知ったから。入学後はピッチャーを務め、練習に明け暮れる一方、勉強面では周りがとても賢く見え「ギリギリの点数で合格した」という実感が。でも「この学校で野球を続けるために、勉強も頑張るぞ」と思える出来事があったのです。

 それは入学後すぐに行われるキャンプ。泥水の上でラグビーをするのは今も続く伝統ですが、当時は楽しい雰囲気ではなく、心身共に鍛えることが目的。大学生のリーダーに厳しく叱られることもあったけれど「この環境に負けへんで」と思いました。人に本気で叱られ、褒められる。学生のうちにそんな経験をしておくのは大事だと思いますね。

 野球の他にもう一つ、歴史も大好きで。小学生の頃から戦国武将の伝記を読んでいました。小学4年生の頃、家まで歴史の本を届けてくれた先生がいて。放課後もよく遊んでくれたその先生に憧れ、社会科教師を目指したのです。

 私は「野球」と「歴史」が教師生活の柱になりましたが、誰にでも自分の大事な役割が与えられています。いつかその役割が果たせるよう、苦労から逃げず、周りの人に感謝し、自分を鍛えていってほしい。子どもたちに今一番伝えたいことです。

 

   

関西学院中学部 部長 安田栄三(やすだ・えいぞう) 先生

1958年兵庫県生まれ。関西学院中学部・高等部に進学。同大学経済学部を卒業後、社会科の教師に。松蔭中学・高等学校で勤務後、母校に赴任。長年にわたり野球部の顧問を務めた。2006年から現職。

 

 

 

 

【学校データ】

創立1889年 生徒数:中学部715人(7月現在) 教育方針:「感謝・祈り・練達」。2014年9月28日(日)に創立125周年を迎える

※2014年9月掲載




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カテゴリ: まなびタイムトリップ

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