【まなびタイムトリップ】Vol.8 甲南高等学校・中学校 校長 松田博志先生

夢中になった生き物に 生命の不思議さ学ぶ

 5歳の頃から2年間、毎朝電車に乗り、山奥にある保育園へ通っていました。野山を走り回ったり、掘ってきた粘土で遊んだり。吹田市の自宅周辺も田んぼが多く、カエル、ヘビ、魚など常に生き物に囲まれた暮らしでしたね。走りながらヘビを捕まえることが、自慢の技でした。

 小・中学生の頃は、学校から帰るといつも網を持って自転車に乗り、茨木や高槻、箕面まで生き物を探しに出かけていました。中学1年のある日、高槻の山の中でオオムラサキを捕まえたら、手が震えた。「こんなにすごいチョウがいるんだ」と。それからすっかり夢中になり、家はチョウの標本だらけになりました。この頃購入し、毎日見ていた「原色日本蝶類図鑑」は、今でも大切にしている宝物です。

 生物の教師になってからは、生徒たちと一緒にヘビやイモリを飼育したり、カエルの解剖を行ったり。書物だけでなく、実際に生き物の姿を知る授業を大切にしていました。生き物がどうやって生きているのかを知ると、自然界のバランスがよくわかります。それはすなわち「人間が生きるとはどういうことか」を考えることにつながる。生物の授業を通して「生命の不思議さ」を知ってほしい。それが私の願いでした。

 小さい頃から野山を駆け回っていたからか、スポーツが得意だった私は、30歳からマラソンに挑戦。47歳までの17年間で、フルマラソンに31回出場しました。何か夢中になれることと、笑顔、優しさ。それらがあれば十分社会でやっていける。私はそう思っています。

 

   

甲南高等学校・中学校 校長 松田博志(まつだ・ひろし) 先生

1949年大阪府生まれ。大阪府立春日丘高校卒業後、甲南大学理学部生物学科に進学。同大学大学院自然科学研究科を修了後、甲南高等学校・中学校で生物の教師に。2010年から現職。フルマラソン31回出場の経験を持つ。

 

 

 

 

【学校データ】

創立1919年 生徒数:中学524人、高校575人(9月現在) 教育方針:「世界に通用する紳士たれ」。2015年3月にはグラウンドの地下に新体育館が誕生する

※2014年12月掲載




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カテゴリ: まなびタイムトリップ

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