【まなびタイムトリップ】Vol.9 関西大学第一中学校・第一高等学校 校長 橋本定樹先生

一冊の本と恩師が導いた 地学への道

 両親は共働きで忙しかったので、小さな頃から兄や友達とよく外で遊んでいました。中学の頃は毎週日曜に魚釣りへ。釣った魚は自分で調理して食べました。さばき方はおすし屋さんの見よう見まねで。高校の夏休みには、高知の足摺岬や島根の隠岐の島でキャンプ。池や川、海や山で遊ぶうち、自然に理科が好きになりました。

 大学の理学部化学科に入学する直前、小説「日本沈没」を読み、「島がどうやって沈没するのか」と疑問を抱いて地学科の教授を訪ねました。そこでいろんな話を聞くうちに地学のおもしろさに気づき、2年から地学科で学ぶことに。今はインターネットで何でも検索できますが、知りたいことは人に会って直接聞くのが一番いい。やりたいことがわからない時こそ、何かに興味や疑問を持ったら、専門家に尋ねてみることをお勧めしますね。

 地学科では、大学院生に交じって地層を調べる研究旅行に出かけるものの、専門用語が飛び交いわからないことだらけ。「しっかり勉強しないと!」と思い、講義では前列に着席。中学・高校の頃もそうしていたように、板書だけでなく授業中に聞いたことはすべてノートに書き留めていきました。「授業はちゃんと聞かないともったいない」と思っていたのです。

 「何をやってもいいけれど、その道のプロになれ」。両親にそう言われて育った私は、今も地学研究を続けています。勉強は自分のためにするものだけど、それはスタートライン。最終的には世の中の役に立てることが大切だと思っています。

 

   

関西大学第一中学校・第一高等学校 校長 橋本定樹(はしもと・さだき) 先生

1955年大阪府生まれ。大阪府立今宮高校、大阪市立大学理学部地学科を卒業後、教職に。理科教師として関西大学第一中学校・第一高等学校に赴任。2010年から現職。大学時代は「琵琶湖周辺の地層」を研究。

 

 

 

 

【学校データ】

創立1913年 生徒数:中学742人、高校1,230人(2014年4月現在) 教育方針:「正義を重んじ誠実を貫く」。13年、創立100周年を記念し、室内温水プールが誕生した

※2015年1月掲載




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カテゴリ: まなびタイムトリップ

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