【まなびタイムトリップ】Vol.14 甲南女子中学校・高等学校 校長 岡田明先生

テニスと入院の経験が 心身を鍛えてくれた

 大学卒業後、専攻生として大学に残っていた時、大きな事故に遭いました。後輩が運転していた車が対向車と正面衝突。助手席に座っていた私は頸静脈切断の重体で、3カ月救急病院に入院しました。病院では毎日、人の生死を目の当たりに。右手を失った人が仕事への復帰を目指し、一生懸命左手で字を書く練習をしていた姿は、今も忘れられません。左肩が1カ月動かず、初めは落ち込みましたが「生き延びたんやから何とかなる。7回転んでも8回起きるぞ」と思えるように。精神的に強くなり、人生の見方が変わった経験でした。

 退院してすぐ向かったのはテニスコート。中学生の頃ソフトテニス部に入って以来、高校、大学でも授業以外はすべてテニスにかけていました。高校生の頃はテニスブームで、1年の時は70人ほど入部しましたが、練習がきつくてあっという間にやめていき、3年では私1人に。そんな中、後輩とダブルスで県大会に出場し、ベスト4に入ったのは良い思い出です。テニスから得たものは多いですが、一番はこれ以上ない友人に出会えたことですね。一緒に練習した仲間とは、今でも毎年同窓会をしています。

 最近の大学生を見ていると、体力がないと感じることが多い。体が発達する時期に、しっかり運動できていないんですね。中学生くらいからはハードなスポーツをしても大丈夫。その時に培った体力が、人生に大きく影響してきます。ゲームを与えるのではなく、幼い頃から親子で一緒に運動する機会を作っていってほしいと願います。

 

   

甲南女子中学校・高等学校 校長 岡田明(おかだ・あきら) 先生

1947年兵庫県生まれ。兵庫県立明石高等学校、高知大学教育学部を卒業後、甲南女子大学に勤務。人間科学部生活環境学科教授。専門はスポーツ社会学。2013年、同大学副学長に就任。15年4月から現職。

 

 

 

 

【学校データ】

創立1920年 生徒数:中学541人、高校515人(2015年4月現在) 教育方針:「全人教育、個性尊重、自学創造」

※2015年6月掲載




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カテゴリ: まなびタイムトリップ

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