【まなびタイムトリップ】Vol.16 神戸海星女子学院小学校 校長 森田和子先生

父や先生から教わった 自立した大人のあるべき姿

 1945年8月15日、終戦の日に、疎開先の石川県で生まれました。生後4カ月で大阪に戻り、小学4年の頃、神戸の岡本へ。中学・高校時代は心斎橋、淀屋橋、宝塚、武庫之荘と何度も住む場所が変わりました。引っ越しは父の趣味。それも、3日前くらいに突然「引っ越すぞ」と言うんです。安定しないことを好んだんでしょうね。

 6~12歳は日本舞踊を習わされました。姉は声楽を。きょうだい6人全員に私学受験を勧めたのも父でした。「教育さえ受けさせれば子どもは自立できる」と思っていたのでしょう。その影響で、私は早い頃から「将来は仕事をして自立するぞ」と思っていました。

 でも自立とは、仕事のあるなしではなく「自分の選択に責任をもつこと」なんですよね。父は事業家で、浮き沈みの激しい人生でしたが、苦しい時も悲観せず「今あるものはこれだけ。それで何ができるか?」と常に考えていました。スケールの大きな生き方をしながら、自分の選択にきっちりと責任をとっていた。そんな父の姿から自立の意味を教わった気がします。

 もう一人、大きな影響を受けた人がいます。それは小学5・6年の頃、担任だった先生。いつも私たちを大人扱いし、理想的な社会の在り方を熱く語ってくれました。ごまかさず、面と向かって正しいことを伝えれば、子どもはその意味を理解しようとします。経験や視野の広さに差はあれど、子どもと大人の知的能力はそう変わらない。先生と出会って得たこの気づきは、その後の私の教育観になりました。

 

   

神戸海星女子学院小学校 校長 森田和子(もりた・かずこ) 先生

1945年石川県生まれ。大阪学芸大学(現 大阪教育大学)附属高等学校天王寺校舎、神戸大学文学研究科修士課程修了後、神戸海星女子学院中学校・高等学校で英語科教師に。2015年から現職。同学院理事長も務める。

 

 

 

 

【学校データ】

創立1951年 児童数:289人(2015年7月現在) 教育理念:「真理と愛に生きる」

※2015年9月掲載




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