【まなびタイムトリップ】Vol.18 関西大倉中学校・高等学校 校長 尾崎正敏先生

活発な人生へ導いてくれた 中学時代の恩師との出会い

 小学生の時は人前で話すことが苦手で、いつも泣いてばかりの子どもでした。中学からは新たなスタートを切れるようにと、父親の勧めで公立ではなく、当時地元の大阪・大淀にあった関西大倉中学校に進みました。

 私の人生を大きく変えたのは、中学1・2年の担任の先生との出会いでした。先生が顧問を務める弁論部に誘われ入部。そこから人前で話すことが始まりました。生徒会選挙の応援演説や、他校の文化祭へ乗り込んで演説した時もありましたね。小学校時代はとても内気な少年だったので、同窓会で同級生に会うと「本当にあの尾崎か?」とよく驚かれていました。

 先生との出会い、そして弁論部での活動の影響から、大学卒業後は放送局に就職。アナウンサーとしてニュースを読んだり、ラジオ番組のDJも務めました。定年が近づき、さらに知識を深めたくて大学院で博士号を取得。6年前に関西大倉中学校・高等学校の校長の話をいただき、母校や、かわいい後輩への思い入れから引き受けました。私が社会で得た知識を出来るだけ多く伝えられるように、積極的に校舎内を歩き、出来る限り多くの生徒たちと交流を持つようにしています。

 生徒にもいろいろな先生に出会って、たくさん刺激を受けて成長してほしい。関西大倉には150人近い教職員が所属し、個性豊かな先生がたくさんいます。生徒もそれぞれ個性を持っているので、教師がその原石を磨いてこそ教育だと考えています。私のように、生涯にわたる恩師に出会ってくれるとうれしいです。

 

   

関西大倉中学校・高等学校 校長 尾崎正敏(おざき・まさとし) 先生

1948年大阪府生まれ。関西大倉中学校・高等学校、大学卒業後、放送局に就職しアナウンサーとして活躍。高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻起業家コース 博士後期課程修了。2010年から現職。

 

 

 

 

【学校データ】

創立1902年 生徒数:中学427人、高校1,543人(2015年4月現在) 教育理念:「全校一致のもと、誠実でやさしさと活力あふれる人間を形成する」


【まなびこぼれ話】

 小学生の時、泣いてばかりだった尾崎先生。関西大倉中学校で担任の先生に出会い、弁論部に入り、アナウンサーを目指すように。一人の先生との出会いでこんなにも人生は変わるんだなと驚きました。

 恩師からの印象深い言葉は、仏教用語で「恨み憎む人に会う苦しみ」という意味の怨憎会苦(おんぞうえく)。「好きではない人とも出会い、バリアを作らずに共に生きていかなければいけないという体験のなかから、多様性を認め合うという教訓を得てほしいという思いでしょうね」と振り返り、尾崎先生も生徒たちにその思いを伝えているそうです。

 尾崎先生は現在、朝の6時半に学校に来て、生徒の一日中を見るようにしているそうです。校門で生徒にあいさつをしたり、食堂で皆に声をかけたり、クラブの練習や試合に応援に行くなど、生徒と先生との距離も近く、AO入試の面接練習のために生徒が校長室に出入りするそうですよ。私が取材に伺った時も、文化祭で生徒の皆さんが作った展示物についてうれしそうに説明して下さいました。「私たち教師は生徒たちを後ろから応援していくので、私のように色々な人と出会ってたくさんのことを経験してほしいですね」

※2015年11月掲載




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カテゴリ: まなびタイムトリップ

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