【まなびタイムトリップ】Vol.20 関西学院初等部 校長 福田靖弘先生

友を大切に分け隔てなく 根付かせたい恩師の教え

 川西市の里山で育った私に大きな影響を与えたのは、小学校高学年で担任をしてくださった先生です。神戸の東灘区から通っていた先生は、オシャレでスポーツマン。田園に囲まれて育った私たちにとって、とても洗練された〝神戸ボーイ〟の印象でした。  若く情熱あふれる先生は、全力で私たちの面倒を見てくださり、兄貴分のような存在でした。先生が宿直の時は一緒に学校に泊まったり、母校の大学キャンパスに連れて行ってもらった思い出があります。初めて親以外の大人の人を仰ぎ、憧れたのが先生でした。この時から教職への強い思いを持つようになりました。

 小学校を卒業する時、先生のはなむけの言葉は「一生できるスポーツを見つけなさい」「読書をしなさい」「友達を大切に、裏切ることなかれ」でした。三つの言葉はとても心に響き、特に友達に対しては誰にでも分け隔てなく〝皆〟を大切にする気持ちが強くなりました。これは今も私が子どもたちに根付かせたい教えでもあります。

 大学卒業後は地元の小学校教諭になりました。自分が素晴らしいと思ったことを子どもたちにも教えたい、本物に触れさせたいと思い、教室だけにこもらず色々な所に出るようにしました。

 子どもにとって学校は一つの大きな社会であり、目的は何であっても、学校に来るだけで意味があると考えています。子どもたちにとって「行きたい学校・帰りたい家庭・住みたい地域」を作っていくことが、私たち大人の使命です。

 

   

関西学院初等部 校長 福田靖弘(ふくだ・やすひろ) 先生

1951年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業後、川西市の小学校教諭として勤務。教頭、校長を歴任し、2012年4月から現職。テニスとスキーを楽しむ。

 

 

 

 

 

【学校データ】

創立2008年 児童数:537人(2015年9月現在) スクールモットー:「Mastery for Service(奉仕のための練達)」


【まなびこぼれ話】

 小学校4年生の時に恩師と出会った福田先生。恩師とのつながりは今も続き、福田先生に関西学院初等部校長就任のお話が来た時も、相談・報告をなさったそうです。

 中学校時代に所属したテニス部の顧問も、福田先生に大きな影響を与えました。「テニスは個人競技だけれど団体戦もあり、チームとして皆で取り組むように導いていただきました」。何か問題が起こると厳しく指導するのではなく、「自分たちの判断で考えなさい」と自主性・独立性を大切にしてもらったそうです。

 取材後、福田先生に校舎を案内していただきました。印象に残ったのが、児童の皆さんの元気なあいさつ。福田先生はいつもきちんとあいさつをするように指導し、先生自身も子どもたちに丁寧にあいさつをされていました。先生は「散歩中の犬に『おはよう!』と声をかけている児童もいるんですよ」とうれしそうに話してくださいました。

※2016年1月掲載




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