【まなびタイムトリップ】Vol.28 百合学園中学校・高等学校 校長 湊路可先生

学校で学ぶのは勉強だけじゃない

 高校1年の時、担任に言われた言葉が私に大きな影響を与えました。「学校とは勉強だけをする所と思っているだろう。それは間違いではないが、行事や日課、組織も勉強と同じくらい意味があるんだよ」。例えば、学級委員などの委員会活動は、将来、社会で自分に与えられた仕事や役割の責任を全うするための練習。ホームルームは会議の進め方や意見の出し方、修学旅行は出張の身支度やホテルに着いた時にどうするのか手順の練習になります。毎日の掃除は家庭だけでなく職場でも必要になることです。このようにすべてが社会に出るための準備、学生時代は社会に出る助走期間なんだよ、と先生は教えてくれました。それからは一つひとつ考えながら学校生活を過ごすようになりました。

 勉強の知識だけでなく、学校生活を通して身につける様々な力は、今後さらに重要視されるでしょう。スポンジのように吸収力の高い伸び盛りの生徒たちに、生活を通していろいろと伝えることが今の教師の役割であり、やりがいでもあると思います。
 

百合学院中学校・高等学校 校長
湊 路可(みなと るか) 先生

【学校データ】
創立1955年
生徒数:中学110人・高校223人 (2016年4月現在)
校訓:純潔と愛徳 (Puritas et Charitas)
3月26日(日)10時〜、防災イベント「イザ!カエルキャラバン!」を開催(一般参加可)

 

 

 


【まなびこぼれ話】

 京都市で生まれ育った湊路可先生。取材でお会いした時、「『路可(るか)』というお名前は珍しいですね」と言うと、「聖書から取ってきた名前なんです。『ルカによる福音書』のルカ」と教えてくださいました。湊先生のご家族は皆さんカトリックの信者で、先生自身も生まれてすぐ洗礼を受けたそうです。先生は8人きょうだいの大家族。湊先生だけでなく、兄弟姉妹の皆さんもマリア、ヨハネなど聖書から名前を取っているそうです。「子どもの頃は自分でも珍しい名前だなと思っていましたね。しかし現在はこうやってカトリックの学校で校長をしていると、良い名前を付けてくれたなと親に感謝しています」

 東京の大学に進学した湊先生は、4年間学生寮で生活しました。「色々な大学の学生が集まっていました。どちらかと言うと、20人の男兄弟たちと暮らしているような感覚でしたね」と先生は当時を振り返ります。勉強だけでなく、家庭教師、大工手伝い、ブロック塀の修理、キャンペーンボーイなど色々なアルバイトも経験したそうです。大学卒業後は三重にある女子校に26年間勤め、その後百合学院に赴任しました。
 
 湊先生が百合学院中学校・高等学校の校長になり、もうすぐ5回目の春を迎えます。「学校では、勉強と社会に出た時に役立つ知識を学びますが、私立にはさらに学校によってそれぞれ違うプラスαがあります」。学校独自の校風や学びが特徴の私立校。百合学院の場合は女子教育と心の教育だそうです。湊先生は最後に「この学校を巣立っていった卒業生のためにも、私は校長としてこのカトリックの学校を未来につないでいかないといけないと思っています」と意気込みをお話ししてくださいました。




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カテゴリ: まなびタイムトリップ

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