総額90億円! 銘器「ストラディヴァリウス」のコンサート 川井郁子が魅力を語る 5月31日(木)大阪・フェスティバルホールで

 17~18世紀にイタリアの名工が創作し、美しい音色で今も人々を深く魅了し続ける弦楽器の銘器「ストラディヴァリウス」。その希少な響きをベルリンフィルハーモニー管弦楽団の名手たちのアンサンブルで満喫する「第12回 ストラディヴァリウス・サミット・コンサート 2018」が、5月31日(木)19時、フェスティバルホール(中之島)で開かれる。日本を代表するバイオリニストの一人で、自身もストラディヴァリウスを愛用する川井郁子さんに、ストラディヴァリウスの魅力を聞いた。

「私自身も一人の演奏家としてすごく楽しみなコンサートです」と話すバイオリニスト・川井郁子

 ストラディヴァリウスは楽器製作に生涯を捧げた名工アントニア・ストラディヴァリが製作した弦楽器の総称。独特な製法は最新の技術を持ってでも謎に包まれ、今では世界に約600台しか残っておらず、今回はそれらのうち、ヴァイオリン7台、ヴィオラ2台、チェロ2台の合計11台がそろう貴重な機会となる。1台数億円の価値があるとされ、今回は財団の協力により、金額に換算して総額90億円にのぼる点からも注目だ。

 

 川井さんは、ストラディヴァリウスについて、「気高い音を奏でてくれる名器ですが、弾きこなすようになるのは至難の技。感情的に弾いたり、テクニックに寄っても決して本来の音は出せない。絶妙なバランスを奏者に要求してくる、ある意味恐ろしい楽器です」と話す。

 

 バッハが生きていた時代に生まれ、各時代の演奏家たちに受け継がれながら300年もの時を重ねてきた。「人間が生み出したものですが、ここまでくると神様からの贈り物のようにも感じますね。決して大事にしまっているのではなく、今でも演奏家のパートナーとして音楽を奏でている。そんなところも楽器の魅力ではないでしょうか」

 

 ストラディヴァリウスだけの弦楽器アンサンブルを聞いてみたい。音楽ファンなら誰もが一度は思う夢をかなえようと、1993年に始まったコンサート。今回は、楽器の持てる力を十二分に引き出し、繊細な技巧で定評のあるベルリン・フィルからベストメンバーが究極の音色を響かせる。「これだけの数と一流演奏家がそろうのも世界的に見て貴重なこと。特に世界中で10台しかないといわれるヴィオラが2台も登場するのは必見。私も機会があれば、ストラディヴァリウスに囲まれながら演奏をしてみたいですね」と川井さんも胸を高鳴らせる。

 

 注目はヴィヴァルディとバルトークの楽曲。「ガシガシとした情熱的な音と、つややかな高音を存分に味わうことができるので、ストラディヴァリウスの音が持つ表現の幅の広さに圧倒されることでしょう」

 

 S席12,800円、A席10,800円、B席8,800円、BOX席15,300円、バルコニーBOX席12,800円。未就学児入場不可。℡0570・200・888、キョードーインフォメーション。




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
カテゴリ: エンタメ

あなたにおすすめの記事