劇団四季ミュージカル「キャッツ」大阪公演が開幕 熱演13年ぶり 誇り高い猫たちが問いかける

 劇団四季ミュージカル「キャッツ」大阪公演が7月16日から、大阪四季劇場で始まった。13年ぶり4度目の大阪公演を見て感じたのは、まさに「キャッツは大阪」「大阪はキャッツ」ということだ。

大阪公演が開幕した「キャッツ」 撮影者:堀勝志古
大阪公演が開幕した「キャッツ」
撮影者:堀勝志古

 「キャッツ」の大阪で初演されたのは1985~86年。旧国鉄・西梅田コンテナヤード跡地に仮設されたテントでの上演だった。当時、ミュージカルは既存の劇場で数日間上演するのが一般的。厳しい見方がある中で、蓋を空けてみれば空前の大ヒットを記録し、結局は東京公演を上回る1年以上のロングランを実現してみせた。

 この大阪での成功が、劇団四季がミュージカルを全国に広げるきっかけになったとされ、昨年11月に大阪市内であった製作発表会見でも、関係者が「大阪」への特別な思い入れを熱く語っていたのが印象的だった。

 そんな「キャッツ」を改めて見た。都会のゴミ捨て場に集まった24匹の猫たちが年に一度開かれる舞踏会で、最も純粋なジュリクルキャッツを選ぶストーリー。登場する猫たちは、実に個性豊かで、時に体いっぱい使って躍動的に、時に内面から心模様がじんわりと表に染み出すように、巧みな演技とと歌唱を通して、それぞれの生きざまを次々と、アルバムを1枚ずつめくるように表現していく。さまざまな背景を持ち、いろんな葛藤を抱えつつ、混沌の中で精一杯生きる猫たちの世界が、いつしか、この「ごった煮」感あふれる大阪の街と重なって見え、大阪の人たちの心を捉える理由がなんとなくわかった気がした。

 阪神タイガースの応援グッズをはじめ、「キャッツ」名物のご当地ゴミを埋め込み、「ゴミ満載」のしつらえも期待を裏切らない豪華さ。ぐるりと一回転する舞台装置も健在で、縦横無尽に駆けまわる出演者とともに、客席との一体感を醸し出している。

個性豊かな24匹の猫たちが生きざまを歌い上げる 撮影者:堀勝志古
個性豊かな24匹の猫たちが生きざまを歌い上げる
撮影者:堀勝志古

 特に心動かされたのは、猫たちの敬愛を集める長老猫オールド デュトロノミーが、「猫からのごあいさつ」を熱唱するクライマックスシーン。「大いなる心を持ち 誇り高く強く」と、猫たちのメッセージが高らかに歌い上げられる。

 大阪公演が幕を開けた先週末、フランスではテロがあり、トルコではクーデーター未遂が発生して、世界のきな臭い空気がさらに濃度を増した。誇り高く生きる猫たちに比べ、さて人間たちは? 

 大阪の「キャッツ」は今回も私たちを楽しませ、さまざまなことを問いかけてくれるだろう。

大阪公演初日はカーテンコールが10回にも及んだという 撮影者:堀勝志古
大阪初日はカーテンコールが10回にも及んだという
撮影者:堀勝志古

ミュージカル『キャッツ』公演概要

公演日程: 7月16日(土)開幕 ~ 2017年3月31日(金)分まで発売中

会  場: 大阪四季劇場(大阪市北区梅田2-2-22 ハービスPLAZA ENT 7階)

価格(税込): S席/10,800円 A席/8,640円 B席/6,480円 C席/3,240円

【ファミリーゾーン】S席子ども/5,400円 A席子ども/4,320円 ※3歳~小学校6年生 

予約方法: ・SHIKI ON-LINE TICKET http://489444.com (24時間受付)

       ・劇団四季予約センター 0120-489444 (午前10時~午後6時)

                       ・大阪四季劇場 チケットボックス(午前11時~) 他

問い合わせ: 劇団四季 関西オフィス 06-4796-6600




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
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