野村萬斎 内なる充実へ  信頼と葛藤に挑む
井上ひさしの名作「シャンハイムーン」に来年3月主演

 こまつ座と、狂言師の野村萬斎が芸術監督を務める世田谷パブリックシアターが共同制作する「シャンハイムーン」が来年3月、兵庫県立芸術文化センターで上演される。中国の文学者・魯迅が、日中戦争前夜の上海で繰り広げる日本人との騒動やふれあいを通して、国を超えた人間同士の信頼を描いた井上ひさしの名作に、萬斎、5年ぶりの舞台となる広末涼子ら6人の俳優が挑む。演出は栗山民也。

1966年東京生まれ。人間国宝・野村万作の長男

 東京への留学も経験し、日本に愛憎が半ばした魯迅。戦時色と思想弾圧が強まる中、魯迅をかくまう日本人夫妻とのおかしくも悲しいドタバタを軸に話が進む。萬斎は自ら演じる魯迅について、「聖人のような正義感に燃えながら、不摂生で病気になるなど人間的な一面がある。国と人間の関係も同じく表裏一体。緻密(ちみつ)な作品なので、魯迅最晩年の人生への煩悶(はんもん)と葛藤を演じたい」と話す。

 伝統芸能に基盤を置きつつ、多才に活躍する萬斎。「内なる充実を図るには外に出て鍛えられることが大切。世阿弥の『時分の花』のように、年相応に花を咲かせていきたい」

 2018年3月14日(水)13時30分・18時30分、15日(木)12時、兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール▽A席9,000円、B席6,500円(全席指定)▽予約・問い合わせは℡0798・68・0255、芸術文化センターチケットオフィス。




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カテゴリ: ステージトーク

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