【ステージトーク】 鄭義信 極限まで「生きる」ことに向き合う
戦争が引き起こす悲劇を描く「赤道の下のマクベス」

 

 第2次世界大戦後、シンガポールの刑務所に収容されたBC級戦犯を軸に戦争が引き起こす悲劇を描く「赤道の下のマクベス」が4月、兵庫県立芸術文化センターで上演される。

 作・演出は、戦後日本の陰に隠れた史実に光を当て、〝記録する演劇〟に取り組む鄭義信(ちょん・うぃ しん)。「焼肉ドラゴン」「パーマ屋スミレ」「たとえば野に咲く花のように」の「鄭義信三部作」からさらに時代をさかのぼり、韓国版を大幅改訂して、日本初演となる。

2010年韓国での初演作を大幅改訂して臨む鄭義信

 「極限の状態で、懸命に明るく生きる人たちを描きたかった」と鄭。裁判もそこそこに、死刑執行を待つ日本人兵と、日本人として戦った朝鮮人青年の物語が展開する。監獄での苛烈(かれつ)な日々を経て、ついに〝その日〟が訪れた時に交錯するものは? 鄭は「彼らがどう自分の運命に立ち向かったのか。戦争や命について考えていただけたら」と話す。

 池内博之、平田満ら演技派俳優9人をそろえ、「歴史の波に消えてしまいそうな人々の姿を知ってほしい」と鄭。庶民の側から時代を鋭く問う〝鄭ワールド〟から目が離せない。
 
 4月5日(木)18時30分・6日(金)13時、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール▽A席5,000円、B席3,000円(全席指定)▽予約・問い合わせは℡0798・68・0255、芸術文化センターチケットオフィス。
 
 




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カテゴリ: ステージトーク

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