小森輝彦 ドイツ語の薫りに包まれる喜び
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018「魔弾の射手」

 初役で挑むオットカー侯爵は、クライマックスの射撃大会を主催するボヘミアの森の領主だ。「出番は第3幕だけだが、名だたる歌手たちが演じてきた独特の重みのある役だ。大好きな歌手で目標でもあるエバーハルト・ヴェヒターの気品あふれる演技を知っているだけに、自分にとっても大きい役。緊張するが、名誉でもあるし、責任も感じている」という。

 ドイツ留学時代は森の文化が定着していることを肌で感じた。「住んでいた町も森の中だったが、さらに郊外にある友人のバンガローに週末は家族でお邪魔していた。ドイツ歌曲によく出てくる〝rauschen(ラウシェン)〟という言葉は川水の流れや風の音を表す『ざわめく』という意味の言葉だが、実際に森の中ではものすごい音がする。そこから畏敬(いけい)の念も生まれるし、ドイツの人が森を人格化していることもわかる気がした」

 佐渡オペラは2011年「こうもり」以来2度目。「商店街の人も気軽にオペラを見にいらっしゃる〝近さ〟があり、町に愛されている劇場だと思う。ドイツオペラの元祖ともいえる作品で、再び兵庫の仲間に入れるのが本当にうれしい」

「日本人とドイツ人だけでなく、ドイツ文化を担う海外のアーティストも集まるプロダクションで、ドイツ語の薫りに包まれたい」



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カテゴリ: ステージトーク

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