中村勘九郎「歌舞伎との出会いをさらに面白く」
弟・七之助、一門の鶴松と魅せる「特別公演2017」

 弟の七之助と歌舞伎初心者に向けて全国を巡る錦秋(きんしゅう)特別公演も13年目。この秋は全国8カ所の芝居小屋と並行してホール公演を行う。そこで「古典の中でも分かりやすくスタンダードな作品で、見た目が華やかで内容も面白いもの」との観点から選んだ舞踊を、関西では大阪と西宮で披露する。

中村勘九郎さん

「棒しばりは狂言からの演目。主人の目を盗んで何とか酒を飲もうとするコミカルなストーリー仕立てが男性にも人気です。棒にくくられる次郎冠者を私、後ろ手に縛られた太郎冠者を一門の鶴松が初役で、阿吽(あうん)の呼吸でお見せできればと思います」

 着目してほしいのは歌詞。歌われる言葉を踊るあて振りの面白さだ。「例えば、打ち据えるという歌詞に続いて、打ってよいのはうどんそば、月夜の狸が腹鼓など、どんどん変化します」

 七之助が舞う「藤娘」は「女形の踊りの基礎が全部詰まった演目。玉三郎のおじさまと『二人藤娘』を踊った後の新境地を開いてほしい」と期待する。

 「歌舞伎を身近に感じる出会いの場」として大阪では五月花形歌舞伎など今年の舞台を振り返る芸談、兵庫では舞台上で楽屋入りから女形になっていく様子を見せる歌舞伎塾も演目に入る。

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 11月21日(火)森ノ宮ピロティホール、22日(水)兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール。両日とも11時と15時。【問い合わせ】キョードーインフォメーション0570・200・888(10~18時)




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カテゴリ: ステージトーク

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