魅力いっぱい。巡礼の道 草創1300年の「西国三十三所」 2020年まで記念事業

 日本最古の巡礼所「西国三十三所」が来年で草創1300年を迎えるのに合わせ、関西周辺に広がる33寺院で記念事業が展開されています。各地の札所では、御朱印集めはもちろん、宝物の特別公開、自慢のスイーツ食べ歩きまでを多彩に企画。気軽に巡礼の旅に出かけてみませんか。
(伊藤真弘)

東大門
重厚な東大門は第13番札所・石山寺のシンボル

 

「あらゆるものがある」から、人は巡礼に出る

 1300年の長きにわたり続く巡礼の歴史。時代は変わっても人をひきつける理由は何だろう? 西国三十三所札所会事務局の中易(なかやす)篤さんは「観音様との出会いに癒やされるもよし、四季の花を愛(め)でるもよし。33の札所には人をひきつける“ありとあらゆるもの”があるからです」と話す。記者は巡礼未体験。取材で訪れた第13番札所・石山寺(大津市)をお参りし、初めて御朱印を授かった。見ると左上には平安女性のスタンプが。「紫式部が源氏物語を石山寺で着想した由来から。1300年記念の『特別印』ですよ」と中易さん。全33寺院に、その寺ゆかりのデザイン印が用意されている。“初御朱印”でいきなり得した気分。巡礼の魅力をさっそく見つけ、「もっと集めたい!」と感じた。

 

ご朱印

 

お宝、スイーツ……巡礼の楽しみを見つけて

岡寺のあすかくだものパッピンス
岡寺の「あすかくだものパッピンス」(850円)
朝宮ほうじ茶ロールケーキ
三井寺(滋賀県大津市)の「朝宮ほうじ茶ロールケーキ」(1本1500円)

 2020年まで続く記念事業では、非公開のお堂や諸尊が御開帳される。この秋は長谷寺(奈良県桜井市)はじめ7寺院が秘仏や宝物を特別公開。札所番号順に毎月1回・1札所で特別な法要を行う「月参り巡礼」もある。
 記念事業で目玉の一つが各札所で特製菓子を食べ歩く「スイーツ巡礼」。もともと各札所には巡礼者に愛される名物菓子があるが、今回はさらに“進化”。現在、33札所や周辺の店で合計100種類以上のスイーツが提供されており、例えば第7番札所・岡寺(奈良県明日香村)では、村で取れる果物を使った韓国風かき氷などが人気を呼んでいる。ひとくちに「巡礼の旅」といっても、旅の途上には様々なテーマや楽しみが見つけられそうだ。
 巡礼は第1番・青岸渡寺(和歌山県那智勝浦町)からではなく、どこから始めても良い。中易さんも「近場からまず触れていただき、その人なりの楽しみを見つけてもらえれば」と勧める。北摂・阪神間にも訪ねやすい札所がある。初御朱印で気をよくし、記者もハマった“西国巡礼”。第一歩をぜひ、あなたも。

 

西国三十三所とは

西国三十三所草創1300年HP → http://www.saikoku33-1300years.jp/




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