【つぎ、どこ行こ!?】緑と水と歴史に心和ませて 夏の比叡山・琵琶湖をぐるり周遊

 水と緑が輝きを増す夏の気配に誘われて、関西の母なる湖「琵琶湖」と、深い木立ちに守られた世界遺産「比叡山」へ出かけた。比叡山延暦寺では秋から10年がかりの大改修が本格化するため、この夏は落ち着いたたたずまいに浸るチャンスでもある。

深い木立ちに抱かれた比叡山延暦寺根本中堂

 大阪・淀屋橋から京阪電車で大津市の坂本駅へ。比叡山東麓に開けた門前町で、“穴太(あのう)積み”の美しい石垣が続く通りの先には、日吉大社が鎮座する。

 徒歩15分ほどでケーブル坂本駅に到着。坂本ケーブルは2025㍍と日本一長いケーブルで、ヨーロッパ調の車両がケーブル延暦寺駅まで約11分で結ぶ。眼下に琵琶湖のパノラマが広がり、気分爽快だ。

日本一の長さを誇る坂本ケーブル
日本一の長さを誇る坂本ケーブル

 788年、伝教大師最澄上人が創建した比叡山延暦寺。山全体を境内とし、宗教、自然、文化、人間が一体となった壮大な霊峰。秘仏薬師如来を本尊にまつる根本中堂は、大屋根が印象的で、堂前に進むと、開創以来1200年以上にわたって燃え続ける「不滅の法灯」が暗闇に浮かぶ。

 “油断”という言葉がある。語源は諸説あるが、菜種油を常に見守ることから、いつも気を抜かないという生き方、考え方に通じると聞いた。実に重い言葉を思い出し、背筋が伸びた。

 比叡山内シャトルバスを利用し、次はガーデンミュージアム比叡へ。フランス印象派の名画をモチーフに設計された庭園美術館で、約1500種10万株の花々が四季を彩る。水面の花や藤が絡まる太鼓橋でモネの代表作をイメージした「睡蓮の庭」をはじめ、どの庭も見事に手入れされ、心が和む。

モネの名画をイメージした「睡蓮の庭」。ガーデンミュージアム比叡は、中学生以上1,030円、小学生515円。
モネの名画をイメージした「睡蓮の庭」。ガーデンミュージアム比叡は、中学生以上1,030円、小学生515円。

 帰りは叡山ケーブル・ロープウェイ、叡山電車を乗り継いで、出町柳から京阪で大阪へ。山と水辺が一度に楽しめる観光ルートがこの夏オススメだ。

 <夏休みにスタンプラリー>

 比叡山振興会議と京阪ホールディングスは16日(土)~8月28日(日)、「山と水と光の回廊<比叡山・びわ湖>スタンプラリー」を開催する。京阪電車では関連交通機関乗り放題と比叡山延暦寺の巡拝券をセットした比叡山横断チケット(大人3,300円・子ども1,600円)を発売中。

 http://www.hieizan.gr.jp/

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