【つぎ、どこ行こ?】書寫山圓教寺で秘仏に出あう

「性空上人像」が本尊として祭られている、境内奥にある開山堂。山の木々に囲まれ、神聖な雰囲気を漂わせていた
「性空上人像」が本尊として祭られている、境内奥にある開山堂。山の木々に囲まれ、神聖な雰囲気を漂わせていた

凜とした静けさと重厚な歴史に包まれて、自分を見つめ直すのもいいものだ。深い木立ちの中にお堂が並び、「西の比叡山」と称され、今年開創1050年を迎える「書寫山圓教寺(ルビ:しょしゃざんえんぎょうじ)」を姫路市郊外に訪ねた。 昨年、姫路城が大修理を終え、観光客でにぎわう姫路。駅前から神姫バスで約30分の乗り場からロープウェーで、播磨平野を見下ろす標高371㍍の書写山上へ。966年開創の天台宗別格本山「書寫山圓教寺」では、3月31日(木)まで、JR西日本のキャンペーン「ちょこっと関西歴史たび」に合わせ、像や絵巻が特別公開されている。 山上駅から歩いて約20分の摩尼殿(ルビ:まにでん)で出迎えてくれたのは、六臂如意輪観音像(ルビ:ろっぴにょいりんかんのんぞう)。頬に手を当てた優しいお顔で、現存する中では兵庫県下最古の四天王像(国指定重要文化財)が周囲を守っている。

国指定重要文化財の「性空上人像」。期間中の土日祝のみ公開(3月6日<日>は不可)
国指定重要文化財の「性空上人像」。期間中の土日祝のみ公開(3月6日<日>は不可)

推定樹齢700年のスギやヒノキが囲む広い境内。本堂にあたる大講堂、珍しい2階建ての食堂(ルビ・じきどう)、唐破風造りの舞台を備えた常行堂(ルビ・じょうぎょうどう)がコの字型に並び、壮麗な雰囲気がただよう。食堂では上人の誕生から入寂までを描いた長さ約40㍍の「播州書寫山縁起絵巻」を全編通して初公開。奥の開山堂では、開創者・性空上人(ルビ:しょうくうしょうにん)の像を拝むことができた。 一度にここまで見て回れるのは特別公開ならでは。圓教寺の大樹孝啓住職は、「秘仏を長期間に渡って見られる貴重な機会。少しでも多くの人に見ていただき、姫路がもっとにぎわってくれればうれしい」と話す。長くその場に居続けた秘仏に出会い、身が引き締まる思いがした。




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
カテゴリ: つぎ、どこ行こ? タグ: ,

あなたにおすすめの記事