【笑いについて本気で考えてみた】灘を自分流に、遊び尽くす

笑い×地元

自分が住んでいるまちのことを聞かれると意外に困る。道を尋ねられた時に答えられないこともしばしばだ。でも、この男は違う。地元である神戸市灘区を愛する慈憲一さん(49)に、わからないことはない。そんな彼を人はこう呼ぶ、灘を極めし者、「ナディスト」と。  

慈さんは、まちネタを発信するフリーペーパー「naddism」を1997年に創刊。震災後の暗い空気の中で、少しでもまちと楽しく関わりたいと始めた。低い高架下を「リンボー洞門」と勝手に名付けて紹介し、実際にそこでリンボーダンスのイベントを開いたことも。その後はイベント企画が活動の中心になり、神戸マラソンに対抗した「東神戸マラソン」、聖子ちゃんについて居酒屋で熱く語る「松田聖子ナイト」などを手がけてきた。新しいことをする時には、常に笑いを意識するという。「放送作家になりたかったぐらい、人を笑かすことが好きですね。しかも、爆笑ではなくニヤッとした笑いね」  

なぜそこまで面白いことにこだわるのか。「まちについて考える時って、みんなマジメでしょ? その固定された見方がまちをつまらなくしてると思う。笑いの力を借りればそこを飛び越えられる気がするんよね」。もしできなかったら? 「その時は『いやいや、なんちゃって』と冗談にして笑い飛ばすから大丈夫」。……無敵だ。(西本幸志)

慈憲一さん デザインオフィス六甲技研代表取締役。他にも、摩耶山を楽しむためのグッズを並べたレンタルショップ「monte702」の代表を務める。写真は摩耶山の巨石に挟まれて
慈憲一さん
デザインオフィス六甲技研代表取締役。他にも、摩耶山を楽しむためのグッズを並べたレンタルショップ「monte702」の代表を務める。写真は摩耶山の巨石に挟まれて

※2015年5月掲載




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