【笑いについて本気で考えてみた】歌う、演じる、俺の生き様!

笑い×シャンソン

派手な黄色のドレスに身を包み、金髪のロングヘアをなびかせながら、マイク片手にシャンソンを熱唱する女性、と思いきや、髪をつかんで持ち上げた。現れたのは美しい剃髪姿。そう、実は男性。老舗の結納店「玉屋月心庵」(茨木)の店主、辻敏弘さん(47)だ。  

地元で「おもろい兄ちゃん」と慕われる人気者は三つの顔を持つ。丸刈りに着物姿の店主、〝辻としひろ〟の名前でステージに立つシャンソン歌手、宴会で歌う女性歌手。舞台に上がると、普段のにこやかなイメージから想像できない、情熱的な表情に変わる。そのギャップが面白い。「今は男性で歌うことがほとんど。どちらにしてもカツラはかぶるんやけどね。僕にとって歌うことは演じることやから」  

若い頃は俳優を目指していた辻さん。ピッコロ演劇学校で芝居を学び、仲間と劇団を立ち上げた。「まじめな役より三枚目役を演じることが多かった」と当時を振り返る。劇団は3年ほどで解散。表現の場を失った辻さんに、シャンソン歌手、出口美保さんとの運命的な出会いが訪れた。「コンサートで聞いた『シャンソンは3分間のドラマ』という言葉に胸を打たれました」  

2010年に出口さんに弟子入り、本格的にシャンソンを学び、すぐにその奥深い世界に魅了された。「シャンソンは人間の生き様を描いた歌。はやりの曲にはない魅力を少しでも多くの人に伝えたい」(西本幸志)

辻敏弘さん 玉屋月心庵の店主、シャンソン歌手。9月19日(土)には出口美保と仲間たちによるNHK大阪ホールでのコンサートに出演。写真は自身の店の喫茶スペースで
辻敏弘さん
玉屋月心庵の店主、シャンソン歌手。9月19日(土)には出口美保と仲間たちによるNHK大阪ホールでのコンサートに出演。写真は自身の店の喫茶スペースで

※2015年8月掲載




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