【笑いについて本気で考えてみた】子どもたちに寄り添うクラウン

笑い×病院

ホスピタル・クラウンってご存じですか? 入院中の子どもたちの病室をクラウンが訪問し、手品やバルーンアートなどを使って笑顔を届ける活動。時には重い病気を持つ子どもを相手にすることも。NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会に所属し、神戸大学医学部附属病院などで活躍している「サ〜チュウ」こと山中慎介さん(49)に会った。  

真面目そうな男性だが、ひとたびクラウンになると陽気に。「おしりフリフリ」とオリジナルの歌を口ずさみながら踊り、手のひらに入れたハートが増える手品を披露してくれた。「これが病室を訪ねた時にする『つかみ』なんです」と笑う。クラウンを始めたのは名古屋に単身赴任していた4年前。会社と家を往復するだけの毎日に疑問を覚え、非日常を求めてクラウンを養成する講座に通った。現在、山中さんは病院からの要請を受けた協会の依頼のもと、月1回ほどのペースで病院に足を運ぶ。「一度会った子が『待ってたよー』と話しかけてくれたり、体がほとんど動かない子が笑顔でハイタッチしてくれた時はうれしかった」  

しかし、クラウンの数は全国で約80人、関西では7人と少なく、病院での笑いの大切さはまだ理解されていない。それでも山中さんは前を向く。「私たちは医者ではないので病気を治すことはできない。だけど、静かな病院の雰囲気を明るくすることはできる」(西本幸志)

山中慎介さん クラウン名は「サ〜チュウ」。 〝謎〟に包まれた存在のため、素性は明らかにされていない。得意の芸は切り折り紙。「虫と動物ならなんでも紙で作れますよ!」
山中慎介さん
クラウン名は「サ〜チュウ」。 〝謎〟に包まれた存在のため、素性は明らかにされていない。得意の芸は切り折り紙。「虫と動物ならなんでも紙で作れますよ!」

※2015年10月掲載




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