【笑いについて本気で考えてみた】研究歴37年の重鎮、新たな挑戦

笑い×学問

この10月、日本で初めてという研究所が追手門学院大学(茨木市)に設立された。その名も「笑学研究所」。笑いを学問として研究する機関で、その所長に任命されたのが、笑いに取り組み37年の重鎮、上方漫才の振興を図る「上方漫才大賞」に審査委員長として長年関わり、市民参加型の「日本笑い学会」の初代会長を務めた井上宏さん(79)だ。

「実は過去にも研究所創立の話はあったんやけど、あとちょっとのところで計画が頓挫してね」と井上さん。しかし、チャンスは思わぬところからやってきた。昨年11月、同大学の学長と創立50周年を記念した企画の話し合いの場が持たれ、新しい研究所の設立について議論した。「学長もどうやら笑いについては私と同じように思い入れがありましたな。私も長年の夢が叶ってうれしいですわ」

研究所の活動の柱は笑いの研究と人材の育成。笑いを学ぶだけでなく、ユーモアセンスを磨くプログラムで学生のコミュニケーション力を高めるという。いまは井上さんを含む研究員5人が、来年大学の授業として開く「笑学入門」のカリキュラムを考えている。「講師に芸人さんを呼ぶ可能性もあるかもしれんね」と井上さん。

「笑いは人間関係を良くしてくれる潤滑油。家族間の会話でさえ悩むことが多い現代を生きていく上で、どれだけ重要な力なのかということを訴えていきたい」(西本幸志)

井上 宏さん 追手門学院大学・笑学研究所所長。関西大学名誉教授。写真はメンタルケアの専門家を養成する講座で「笑いと健康」をテーマに講義中の一コマ。
井上 宏さん
追手門学院大学・笑学研究所所長。関西大学名誉教授。写真はメンタルケアの専門家を養成する講座で「笑いと健康」をテーマに講義中の一コマ。

※2015年11月掲載




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