躍動感に目がくぎ付けに! 東洋陶磁美術館で日本初公開「唐代胡人俑―シルクロードを駆けた夢―」開催中

 大阪・中之島の大阪市立東洋陶磁美術館で開催中の開館35周年記念・日中国交正常化45周年記念特別展「唐代胡人俑(とうだいこじんよう)―シルクロードを駆けた夢―」が、おもしろいと評判を呼んでいる。

 同時開催の国立国際美術館 開館40周年記念 連携企画「いまを表現する人間像」と対比させた展示も想像力を刺激してくれる。

ポップなイメージのチラシ画像は、いまにも踊り出しそうに見えるが「今のところ、綱でラクダを引っ張っているものではないかと考えられています」と同館研究副主幹の野村恵子さん

 日本では飛鳥から平安前期までの時代に、中国大陸で栄えた唐(618-907)。その都・長安(現・西安)は世界各国から人々や文物が集まる国際都市で、日本からも遣唐使が通い、シルクロードを通じて様々な西方文化が流入していた。

 特別展では、2001年に西安から北北西へ約250キロ離れた甘粛省慶城県の工事現場で発見された唐時代の将軍の墓(墓誌により730年造営と判明)から出土した胡人俑をはじめとする約60点の文物が日本初公開されている。

 「胡人」とは、中央アジアを拠点に活発に交易活動を行っていたソグド人をはじめとする異民族の中国における総称だ。チラシに使われているヒョウ柄パンツの人形は高さ約50センチ。ペルシャ系(イラン系)の彫りの深いエキゾチックな風貌を、極めて写実的に表現し、鮮やかな彩色を施した副葬品の人形(俑)は、生き生きとした表情やポーズで見る者を引き付ける。

 通常の開館時間を2時間延長して19時まで開館する今週末12月22日(金)~24日(日)には、同館主任学芸員・小林仁さんによる「イブニングレクチャー」が、地下講堂で18時から30分間行われる(17時55分受け付け開始、先着順に70人)。

 

【開催概要】

 会期:2018年3月25日(日)まで

 開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)

 休館日:月曜休館(祝日は開館し、翌火曜が休館)

     ※年末年始は12月28日(木)~1月4日(木)が休館

 観覧料※:一般1,200円、高校生・大学生700円、中学生以下無料

    同時開催の展示を含む 

 主催:大阪市立東洋陶磁美術館、甘粛省文物局、NHK大阪放送局、NHKプラネット近畿、朝日新聞社

 特別協賛:住友グループ

 企画協力:上海優想文化伝播有限公司

 協力:シーシーエス株式会社

 

【連続講座】

第1回「唐代胡人俑への誘い」2017年12月23日(土・祝)

第2回「中国陶俑の世界」  2018年1月21日(日)

第3回「唐代胡人俑の魅力」 2018年2月12日(月・祝)

◎各日とも15時~16時30分、地下講堂で。当日先着順に70人。

◎講師は同館主任学芸員・小林仁さん

【同時開催】

〇国立国際美術館 開館40周年記念 連携企画「いまを表現する人間像」

 国立国際美術館が所蔵する現代作家による9体の人間像を出展。死者を慰める副葬品としての「俑」と現代アートの視覚的な対比が楽しい。

[特集展]「中国陶俑の魅力」

 東洋陶磁美術館所蔵品から「俑」を選んで展示。特別展の胡人俑と、いかにも漢民族の俑の違いに注目。

 [平常展]安宅コレクション中国陶磁・韓国陶磁、李秉昌コレクション韓国陶磁、日本陶磁

 同館の約7千点の収蔵品から名品を展示。エネルギッシュでにぎにぎしい俑や人間像の展示室からこちらのゾーンに入ると一転、静寂な空気に包まれる。自然光で展示品が見られるコーナーにある国宝2点を見逃さないで。

 

【問い合わせ】大阪市立東洋陶磁美術館 TEL.06・6223・0055  FAX.06・6223・0057

 

大阪市立東洋陶磁美術館の公式ホームページはコチラ http://www.moco.or.jp/en/




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