特別展「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」 国立国際美術館で1月15日(日)まで

 国立国際美術館(大阪市北区)では、日伊国交樹立150年を記念し、「ルネサンス期のヴェネツィア絵画」をテーマにした特別展「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」を2017年1月15日(日)まで開催中だ。水の都・ヴェネツィアでルネサンス期に活躍したジョヴァンニ・ベッリーニ、ティツィアーノ・ヴェチェッリオら名だたる巨匠たちの名画を紹介している。

 

 ルネサンス発祥の地として知られるフィレンツェの画家たちが、明快なデッサンに基づき整然とした構図を身上としたのに対して、ヴェネツィアの画家たちは自由奔放な筆づかいによる色彩豊かな表現、大胆かつ劇的な構図を持ち味に、オリジナリティーに秀でた魅力的な作品を次々生み出した。こうしたヴェネツィア派絵画のコレクションで知られるアカデミア美術館所蔵の作品を中心に全57点を一堂に集め、黎明期から黄金期、そして終焉など五つのテーマに沿って展示。ヴェネツィア絵画の歴史の中でも「ルネサンス期」のみに焦点を絞った展覧会は国内でほとんど例がなく、貴重な鑑賞の機会となりそうだ。

dsc_0617

 展示場に入った人をまず迎えてくれるのが、ジョヴァンニ・ベッリーニの作品「聖母子(赤い智天使の聖母)」(アカデミア美術館蔵)。イエス・キリストをひざの上に抱く聖母マリアの背景には、澄んだ青空と白い雲、空に浮かぶ天使は斬新な赤色で表現されている。豊かな色彩で知られるヴェネツィア・ルネサンスを象徴するかのような作品に、入り口から目を奪われる。

dsc_0622
鮮やかな色彩が印象的。ジョヴァンニ・ベッリーニ「聖母子(赤い智天使の聖母)」アカデミア美術館蔵

 ティツィアーノ・ヴェチェッリオが晩年に手掛けた祭壇画の大作「受胎告知」(サン・サルヴァドール聖堂蔵)も見どころだ。縦410×横240センチの広大なカンヴァスに、マリアのもとを訪れた大天使ガブリエルが受胎を告げる場面を伸びやかに描く。見上げるほどのスケール感も味わいたい。

dsc_0606
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「受胎告知」(サン・サルヴァドール聖堂蔵)。そのスケール感を際立たせる展示方法も印象深い。

 2017年1月15日(日)まで国立国際美術館で開催。京阪中之島線「渡辺橋」駅から徒歩約5分。一般1,500円、大学生1,200円、高校生600円、中学生以下無料。休館日は毎週月曜および12月28日(水)~1月4日(水)。ただし1月9日(月・祝)は開館し翌日休館。詳しくは展覧会ホームページ http://www.tbs.co.jp/venice2016/ まで。

あなたにおすすめの記事