特別展「大相撲と日本刀」 8月28日(月)まで大阪歴史博物館で

 新横綱・稀勢の里の誕生や、新世代の若手力士の台頭で、注目度がさらに増している大相撲。8月28日(月)まで大阪歴史博物館(大阪市中央区)で開催されている特別展「大相撲と日本刀」は、そんな土俵の魅力を「日本刀」「刀剣文化」という新たな切り口からひも解く展示内容で話題を呼んでいる。


 露払いと太刀持ちを従えて行う横綱の土俵入り。行司の最高位である立行司が「軍配を差し違えたら切腹する責任と覚悟」を示すため差している短刀など、大相撲と刀剣のかかわりは深い。歴史をひも解くと、太刀は江戸時代以来、横綱だけに所持が許され、純白の綱とともに力士の地位と力量を示す象徴とされてきたという。事実、歴代横綱の太刀は、当時の名だたる刀匠によって製作されてきた。

 

 展示会場に入ると、そうした歴代の名横綱が所持した太刀をはじめとする刀剣が、ずらりと鎮座している。静謐な光をたたえたその姿に、思わず身が引き締まるような空間だ。その圧倒的な強さから、張り手・鉄砲・閂(かんぬき)を禁じ手とされた希代の名力士・雷電為右衛門(1767~1825)の脇差や、いまだ破られない前人未踏の69連勝を積み上げた名横綱・双葉山の刀をはじめ、近年でいえば大鵬、琴櫻、三重ノ海らの太刀も並ぶ。その刀剣美とともに、かつての土俵上の雄姿までが目に浮かんできそうだ(展示期間:7月31日まで)。

雷電為右衛門の脇差。911グラムと、脇差としては特筆すべき重量だという。
双葉山所用の刀

 展示内容は前期(~7月31日)、後期(8月2日~28日)によって入れ替わる。特に前期の見どころは、鋭い眼光と引き締まった筋肉美で、絶大な人気を誇った千代の富士の太刀の展示。これまでほとんど展示されたことがない貴重な機会だという。

 後期になると、名古屋場所(7月9日~23日)で土俵入りに使われていた白鵬、稀勢の里の太刀が登場。刀工の流派によって異なる刃文(刀身に現れる刃の形状)や、刀身の表面に現れる様々な模様の違いなど、刀剣の鑑賞ポイントを解説したパネルもあり、鑑賞のたすけとなる。刀剣だけでなく、それを収める拵(こしらえ)にも、蒔絵や紐細工など様々な意匠があしらわれ、力士の個性があらわれる。

千代の富士の太刀は必見だ(展示期間:7月31日まで)

 

 刀剣のほか、歴代横綱が使用した綱や化粧まわし、相撲絵、大阪相撲の関連資料も豊富に展示。期間中は来場者による「最強力士総選挙」の実施や、相撲をテーマにした寄席やトークショーなど関連イベントも充実している。

 

【特別展 大相撲と日本刀 開催要項】

■会期/8月28日(月)まで開催 ※火曜日休館 ただし8月15日(火)は開館。

■開館時間/午前9:30~午後5:00(会期中の金曜日は午後8:00まで)※入館は閉館30分前まで

■観覧料/【特別展のみ】大人1,000円 高校生・大学生700円 ※中学生以下無料

     【常設展との共通券】大人1,500円 高校生・大学生1,030円

 

詳細はHP http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2017/ozumoutonihonto.html




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
カテゴリ: ライフ&アート

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