【母娘のカタチ】 不妊治療以外の選択 里親について考える

「家族になること」がゴール 選択肢の一つとして知っておいて

 大阪府不妊専門相談センター(大阪市中央区)が大阪府福祉部子ども室家庭支援課と連携し、里親制度についての情報提供に力を入れている。

 里親制度にもいくつか種類があるが、不妊治療を経た夫婦が主に希望するのは、実親が養育できない子どもを養子縁組を前提に預かり育てる養子里親。児童相談所による調査や研修、児童福祉審議会の審査を経て、里親名簿に登録後、子どもとの引き合わせを行う。大阪府では昨年1年間で9人の子どもが養子里親との暮らしを始めている。

 「大阪府では子どもと養親の年齢差は45歳以内が望ましいと考えています。養子里親も一つの選択肢として、自分達がめざす家族スタイルについて早い段階から考えてもらえるとありがたいです」と家庭支援課の杉本真理さん。

 昨年11月には、「実子以外の選択肢『里親』を考える」と題したセミナーが開かれ、43人が参加し、里親になった夫婦、親子になった母子が語る経緯や今の気持ちに耳を傾けた。「苦労もあったが、色々な人に出会うことができました。自分は特別じゃないと思えることが大切。もっと里親制度について知ってもらい、自信を持って里子と言える社会になればいい」と子どもが話すと拍手が起こったという。センター担当の近藤裕子さんは「生むことがゴールではなく、家族になることがゴールです。血のつながりはなくても、愛情と深い絆で結ばれた家族は少なくない。里親制度を選択肢の一つとしてもらえるよう情報提供を継続したい」と話している。

 里親制度に関する問い合わせは℡06・6944・6318(大阪府福祉部子ども室家庭支援課)、℡078・341・7711(代表、兵庫県健康福祉部こども局児童課児童福祉班)まで。

 31日(日)10~12時、池田駅前南会館(阪急池田)で「里親シンポジウム&相談会」がある。催しの問い合わせは℡072・751・2858、大阪府池田子ども家庭センターへ。

※2016年1月掲載




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