映画の中で労働はどのように描かれてきたか?~NPO法人働く文化ネットの研究資料『日本労働映画の百年』を希望者に無料配布~

 NPO法人働く文化ネット(東京都千代田区、小栗啓豊代表理事)が制作した日本映画に関する研究資料(非売品、希望者に配布中)が面白いと評判を呼んでいる。 

 この資料は、2017年7月に発行された『日本労働映画の百年:映像記録にみる連帯のかたちと労働者福祉・共済活動への示唆』の第1部「労働映画についての考察」(A4判49ページ)と別冊の資料編(A4判95ページ)=写真

 お堅いタイトルだが、映画の中で働くこと(労働)がどのように取り上げられてきたかを分析し、労働映画が「人間が生きてはたらくとは、どのようなことなのかを考え直させてくれる回路でありえる」と結論づけていて興味深い。

 資料編には1895(明治30)年から2016(平成28)年までの労働映画(テレビドラマを含む)1,468作品の膨大なリストをコメント付きで掲載。自分が見た作品を思い出して、眺めているだけで時間が経つのを忘れそうだ。項目別の索引も付されているので、便利だ。

 

 著者は、共立女子大学講師の佐藤洋さん(研究代表者)と早稲田大学名誉教授で今年5月に亡くなった河西宏祐さん(共同研究者)。執筆協力に映画・映像プロデューサー/監督の井坂能行さん、早稲田大学社会科学綜合学術院の篠田徹さん、映画制作業・映画祭コーディネーターの清水浩之さんが名を連ねる。

 この資料を寄贈され、希望者に無料配布しているのは、働く人々の歴史を未来に伝える「大阪産業労働資料館」エル・ライブラリー(大阪市)だ。

 谷合佳代子館長は「本書は、労働映画が狭義のものから広義のものへと移り変わる歴史を考察し、その意義を問うたものです。NPO法人働く文化ネットが2015年以来続けてきた『労働映画百選』()の研究を深め、全労済協会公募委託研究調査で採用された成果をまとめた非売品です。興味のある人は、ぜひ手に取ってほしいお役立ち本です」と話す。

 

 来館できない希望者には、郵送も行う(送料と手数料で450円)。郵送希望者は「日本労働映画の百年」資料希望の旨と住所・氏名を明記の上、450円分の切手を同封して、下記の宛先へ。折り返し本編と資料編1セットを郵送する。

 

【宛先】〒540-0031 大阪市中央区北浜東3-14 エル・ライブラリー宛

 

これまでNPO働く文化ネットが取り組んできた「日本の労働映画百選」については下記ホームページで。http://l-library.hatenablog.com/entry/20160616/1466150487




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