ワールドマスターズゲームズ2021関西
開催1000日前で決起大会 福井県も大会に加わる

 生涯スポーツの世界的な大会「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」の開催まで8月18日で1000日前となったことに合わせ、大会に向けてムードを盛り上げるための決起大会が8月24日、大阪市内のホテルで開かれた。柔道家の野村忠宏さんらアスリート23人がアンバサダーに就任することや、福井県が新たに大会に参画し、ライフセービングが公式競技に追加されることなどが発表された。

決起大会会場で記念撮影に応えるアンバサダーら大会関係者たち=大阪市内で

 決起大会には組織委員会会長の井戸敏三・兵庫県知事、松本正義・関西経済連合会会長をはじめ、開催自治体、経済団体、スポーツ界の関係者らが出席。井戸氏は大会の認知度がまだ低いことに触れて、全国に向けてPRを強化していくとともに、広域開催となる大会で移動時の利便性を確保するため、ICカードなどの導入を検討する方針を示した。松本氏は「オール関西、オールジャパンで一丸となって進みたい」と意気込んだ。

WMG2021関西のPRに意欲を見せるアンバサダーの大山加奈さん、荻原次晴さん、大会応援大使の武井壮さん、アンバサダーの野村忠宏さん、斉藤和巳さん=写真左から

 同日発表されたアンバサダー23人のうち、野村さんのほか、元全日本女子バレーボール代表の大山加奈さん、野球解説者の斉藤和巳さん、スポーツキャスターの荻原次晴さんも顔をそろえ、それぞれの立場で大会広報に力を尽くすことを誓い合った。野村さんは「目標を決めてチャレンジするのがスポーツのすばらしいところです。柔道での出場は難しいですが、自分がちょっと輝けそうな競技を見つけて、他を引っ張り込んで大会を盛り上げたい」と意欲を見せた。

 また、大会応援大使で、9月にスペインで開かれる「世界マスターズ陸上2018」にも出場するタレントの武井壮さんも駆け付けた。武井さんは「関西は歴史、文化、都市など、日本のすべての魅力がそろっている。関西の皆さんの気さくな気質も大会を盛り上げてくれるのでは」と声を弾ませていた。

大会参加の意義を話す西川一誠・福井県知事(左)と井戸敏三・兵庫県知事(組織委員会会長)

 「ワールドマスターズゲームズ」は国際マスターズゲームズ協会(IMGA)が4年ごとに主宰するる国際総合競技大会で、概ね30歳以上のスポーツ愛好者であれば誰もが参加できる。1985年からオリンピックの翌年に開催されており、2017年はニュージーランド・オークランドで開かれた。

 アジア初開催となる「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」は、2021年5月14日から30日まで、近畿と鳥取、徳島、福井の計9府県、4政令指定都市の100カ所で計35競技が予定され、約5万人の参加が見込まれている。

 新たに加わった福井県では、若狭湾に面した高浜町の若狭和田海水浴場でライフセービング競技が開かれる。同海水浴場は国際環境認証「BLUE FLAG」をアジアで初めて取得するなど地域が一体となった取り組みが高い評価を受けている。西川一誠・福井県知事は野瀬豊・高浜町長と決起大会を訪れ、「2022年度には北陸新幹線の敦賀開業を控えており、福井県の豊かな自然と海を発信するのは絶好の機会。県の西の玄関口である高浜町にも多くの人が訪れていただきたい」と期待を寄せていた。




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