「春のめざめ」の構成・演出に挑む白井晃  若者の生と喜びを誠実に 兵庫県立芸術文化センター

 数々の古典戯曲を独自の美学で現代に蘇(よみがえ)らせてきた白井晃が、今度はドイツ劇作家、フランク・ヴェデキント「春のめざめ」の構成・演出に挑む。兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(西宮北口)で6月上演される。

白井晃

 1891年の出版当初、その過激さから上演が禁じられ、その後のミュージカル版はトニー賞8部門を受賞した話題作。学校を舞台に、思春期にある少年少女たちの大人への目覚めと、親や社会による抑圧と無理解から起こる葛藤が赤裸々につづられる。

 「今読んでも全く新しい作品。社会と対峙(たいじ)しながら生きる現代の若者にも呼応し合うのではないか」と白井。志尊淳、大野いと、栗原類ら、注目の若手俳優を起用し、また音楽には降谷建志を迎え、学生たちが心と体の“乖離(かいり)”に苦悩する姿をリアルに描き出す。白井は「若者の存在自体が持つ生への憂いと喜びを、誠実に表すことができるのではないか。ストレートプレーでの上演ですが、音楽とともに肉体を使う表現なども取り入れようと考えています」と構想を明かす。

 「夢の劇-ドリーム・プレイ-」「レディエント・バーミン」など、芸文センターでも次々と刺激的な世界観で観客を圧倒してきた白井。人間の根源を問う奇跡的な舞台の誕生に期待が高まっている。

 【プロフィル】しらい・あきら●演出家、俳優。京都府出身。早稲田大学卒業後、1983~2002年、遊◎機械/全自動シアター主宰。2016年4月からKAAT神奈川芸術劇場芸術監督に就任。

 【公演情報】6月10日(土)15時・11日(日)13時、兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール▼A5,000円、B3,000円(全席指定)、未就学児入場不可▼℡0798・68・0255、芸術文化センターチケットオフィス




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
カテゴリ: ニュース タグ: ,

あなたにおすすめの記事