お出かけにも 買い物にも 鉄道会社も参入
使ってますか? ポイントカード

 買い物するたびに特典が付くポイントカード使っていますか? スーパーやコンビニ、ネットショッピングなどでは既におなじみですが、ここへ来て、地域の基幹である鉄道会社グループがポイントの導入に乗り出しています。どんなメリットと狙いがあるのでしょうか?(鈴江元治)

阪急・阪神【Sポイント】
グループの総合力 関西最強めざす

阪急と阪神の百貨店
阪急と阪神の百貨店が並ぶ梅田でもポイントが効果を発揮する

エメラルドSTACIAカード 阪急阪神グループは、買い物(Shopping)や駅(Station)など英単語の頭文字を取った「Sポイント」を2016年4月にスタート。それまで百貨店、スーパー、電車、バス、タクシー、ホテルなどグループ各社に分かれていたポイントを一つに統合し、たまったポイントを各社共通で、1ポイント=1円として使えるようにした。Sポイントがたまるカードは約20種類。会員数は約750万人にのぼる(5月現在)。
 ICカード「PiTaPa」機能付きのカードで阪急、阪神、能勢、北急などのグループ路線に乗車すると、200円ごとに1ポイントが付く。またポイントカードの場合、阪急百貨店、阪神百貨店では利用金額の1%、阪急オアシスでは200円ごとに1ポイントがたまる(利用に条件、一部除外品あり)。現金、商品券、電子マネーなどさまざまな決済手段でポイントがたまるのも特色だ。
 今年5月には近畿2府4県のセブン—イレブンでもポイントサービスを開始。阪急阪神ホールディングスでは「関西エリアにお住まいの方々にとってなくてはならない、最強のポイントサービスをめざしたい」としている。

 

JR西日本【ICOCAポイント】
運賃を最大50%引きに 昼特は終了

JR新大阪駅
ポイントの開始を知らせるポスターも=JR新大阪駅で

ICOCAポイント JR西日本は「ICOCA(イコカ)ポイント」のサービスを1日から始めた。ICカード「ICOCA」を駅の自動券売機やWEBサイトで利用登録すると、利用に応じてポイントがたまる。
 ポイントは時間帯指定、利用回数、電子マネーの3種類。時間帯指定はJR神戸線、宝塚線、京都線の一部区間が対象で、平日10〜17時と土休日・年末年始の終日に、適用区間を1カ月に4回以上利用すると、4回目以降は1回あたり運賃の30%または50%(区間によって異なる)のポイントが付く。例えば、大阪—芦屋の運賃は300円。4回目以降は50%のポイントが付き、実質150円になる計算だ。また、「利用回数」は同じ運賃区間の1カ月の利用が11回目以降から運賃の10%のポイントがたまる。ただ、同時間帯に使えた「昼間特割きっぷ」は9月で販売を終了。きっぷに親しんだ人にスムーズに定着するかが注目される。
 「電子マネー」では特定の加盟店で200円につき1ポイントがたまる。たまったポイントはチャージすることで鉄道や買い物に使える。JR西日本は今後、ポイント加盟店を広げ、8月31日時点で約1800万枚を発行するICOCAの一層の普及を図る方針だ。同社の広報担当者は「ご利用回数が多いほどお得になるサービスです。便利にご利用いただきたい」と話している。




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