【街と人がつながるミュージアム】阪神間の美術作品を収集 西宮市大谷記念美術館

明治以降、豪商や実業家が移り住み、独自のモダニズム文化が花開いた阪神間では、彼らが熱心に収集した美術品を展示するミュージアムが数多く点在する。

2014年に新たにコレクションに加わった中西勝「大地の中の母子」と館長の越智裕二郎さん
2014年に新たにコレクションに加わった中西勝「大地の中の母子」と館長の越智裕二郎さん

西宮市大谷記念美術館は、大谷竹次郎氏(元昭和電極社長)から、近代絵画のコレクションと土地建物の寄贈を受けて1972年に開館。地域ゆかりの作品収集に努め、市民と作家をつないできた。

 
年間の来場者は約6万人と決して多くはないが、緑豊かな庭園の美しさも手伝って、ゆったりと作品に親しめる「静かな美術館」として人気。年間7本ほど企画展を開き、特に今年39回目を迎えるイタリア・ボローニャ国際絵本原画展は、周囲の家族連れや絵本好きにとって、夏休みに欠かせない催しとなっている。

エントランスロビーの前に広がる庭園。ツツジや梅など四季折々の花を咲かせる
エントランスロビーの前に広がる庭園。ツツジや梅など四季折々の花を咲かせる

昨年度は、兵庫の洋画界をリードした中西勝(1924~2015年)、西宮の自室で多数の名作を生んだ寺島紫明(1892~1975年)らの作品を新たに収蔵。昨年4月に着任した越智裕二郎館長(66)は「地元の作家を応援したいという強い気持ちで運営されてきました。美術館を支えるのはあくまでも市民。今までの当館のイメージを守りながら、文化発信の拠点として幅を広げていきたい」と意気込む。コンサートや講演会なども企画中。多くの芸術家にも愛された街の文化を受け継ぐ美術館の取り組みが期待される。

 

℡0798・33・0164
西宮市中浜町4-38
開館時間:10~17時(入館は16時30分まで)
休館日:水曜(祝日の場合は開館、翌日休み)
料金:展覧会によって異なる




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
カテゴリ: 地域 タグ: , ,

あなたにおすすめの記事