【街と人がつながるミュージアム】画家が開いた「交流の場」 世良美術館

阪急御影駅近くで赤れんががひときわ目を引く世良美術館は、画家・世良臣絵が「女性がほっとできる空間」をコンセプトに1992年に開いた美術館だ。

館長の濱崎庄一さんと世良臣絵の油彩画。ピアノがある1階ではコンサートが開かれることも
館長の濱崎庄一さんと世良臣絵の油彩画。ピアノがある1階ではコンサートが開かれることも

11(明治44)年に生まれ、「女性が一人でも生きていけるように手に職を付けなさい」との父の言葉をもとに、ピアノなど多彩な才能を身につけ、7年前に他界するまで活躍し続けた世良の生き方は、阪神間の先進的なライフスタイルとも重なる。

 
幼少の頃に世良にピアノを教わり、長年付き合いがあった館長の濱崎庄一さん(61)は、「世良が憧れた、絵画に囲まれ音楽を楽しむというヨーロッパのサロンの雰囲気を大切にしています」と話す。

 
館内には世良の油彩や水彩、ガラス絵、小磯良平のデッサンなど約80点を展示し、季節ごとに入れ替えている。

水彩画倶楽部の安井富子さん=左=と須藤佳子さん。「写真ではなく、実物をしっかりと観察して描くのが世良流です」
水彩画倶楽部の安井富子さん=左=と須藤佳子さん。「写真ではなく、実物をしっかりと観察して描くのが世良流です」

晩年まで絵画教室を続けた世良の遺志を受け継ぎ、現在は教え子たちが集う水彩画倶楽部のほか、教え子の一人で講師の安井富子さん(73)が月に数回、初心者向け教室を開いている。「先生から教わった技術を多くの人に伝えたい」と安井さん。世良がつないだ人の輪は今も広がっている。

 

℡078・822・6456
神戸市東灘区御影2-5-21
開館時間:10~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月・火曜、コンサート日(要問い合わせ)
料金:一般500円、小~大学生300円、65歳以上400円




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
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