伊丹市立図書館「ことば蔵」が「Library of the Year 2016」大賞受賞

 伊丹市立図書館「ことば蔵」が11月9日、「Library of the Year 2016」大賞を受賞した。兵庫県では初。

代表受賞した伊丹市都市活力部副参事兼教育委員会副参事の綾野昌幸さん
代表受賞した伊丹市都市活力部副参事兼教育委員会副参事の綾野昌幸さん

 「Library of the Year ―良い図書館を良いと言う―」は、これからの日本の図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関に対して、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が毎年選定し、授与する賞。審査方法や基準を一新した今年度は、IRIメンバーと外部推薦で寄せられた53施設・団体・サービスの中から2回の審査の結果、岩手県の紫波町図書館、伊丹市立図書館「ことば蔵」、東京学芸大学学校図書館運営専門委員会、大阪産業労働資料館の4団体が優秀賞を受賞、11月9日に横浜市で開かれた一般公開の最終選考会でのプレゼンテーションを経て大賞が決まった。

〝市民力〟に高い評価

 「ことば蔵」の一番の〝強み〟は「市民力」。2012年のオープン以来、「公園のような図書館」をコンセプトに、毎月1回、誰でも予約なしに参加できる「交流フロア運営会議」を開き、図書館でやりたいことや運営について話し合ってきた。毎回20人前後が集まり、新しい参加者が多く風通しがいいことも特色の一つ。この会議から、市内の書店と協力した「帯ワングランプリ」、地元商店主が講師となる「まちゼミ」、また本好きのランナーが本について語りながら走ったり、市内の文学碑を走って巡ったりする「ランナーズクラブ」などユニークなイベントが次々に生まれ、開催実績は年間200回を超える。

 大賞受賞にあたり、「図書館において、学びや遊びに関する創造的な活動を市民と共に実践している点」が評価された。「現地視察での評価が高かったことと、予算や有識者による協議会方式などに頼らず、どこの図書館でも市民を巻き込んで持続的に実行できる点も評価されたと思います。プレゼンも会場での応援も、市民が参加していたのはことば蔵だけ。まさに、市民力の成果だと思っています」と伊丹市立図書館「ことば蔵」の小寺和輝さん。今後も市民主体のパワフルな活動が期待できそうだ。

 

受賞を喜ぶ交流フロア運営会議メンバーら(一番左は山崎選考委員長) =11月9日、パシフィコ横浜で
受賞を喜ぶ交流フロア運営会議メンバーら(左端は山崎選考委員長)
=11月9日、パシフィコ横浜で
運営会議メンバーの若狭健作さんのプレゼンテーション
運営会議メンバーの若狭健作さんのプレゼンテーション

伊丹市立図書館ことば蔵  http://www.city.itami.lg.jp/SOSIKI/EDSHOGAI/EDLIB/

 




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