【阪急十三駅】梅田行くにはどの線が早い? 駅リニューアルで「賭け」からも解放!?

 

 駅を起点に、ちょっとマニアックに街を眺める「各駅停車で行こう!」

 今回は阪急十三駅でのちょっとした発見をお伝えします。

 十三と書いて「じゅうそう」。大阪・梅田を発車した阪急電車が、神戸、宝塚、京都の3方向へ分かれる関西有数のターミナル駅の一つです。駅の改札を一歩出るとすぐににぎやかな商店街が面状に広がり、学校や学習塾、会社が多いこともあって、これまで何度も公私ともに利用してきた駅でした。

改札を通って見上げてみると液晶画面を発見!

 先日も取材帰りに、いつものように十三駅の改札を通った時のことです。改札機の正面を何気なく見上げると、そこに液晶画面が新たに付けられているのを見つけました。液晶自体は珍しいものではないのですが、そこに表示されている文字を見て、ビックリ! 

 なんと、神戸線、宝塚線、京都線の各線ごとに、次の「梅田」行きの時刻が一覧で表示され、ご丁寧にも「先発」「次発」などと、どの線のホームから発車する「梅田」行きが先に発車するかを書いてくれているのです。

各線ごとに「梅田」行きの発車が表示されている液晶画面

 十三駅は4面の地上ホームに6本の線路が走り、西から順に、神戸線の神戸方面、神戸線の梅田方面と宝塚線の宝塚方面、宝塚線の梅田方面と京都線の京都方面、京都線の梅田方面が発着。改札は西と東に1つずつあり、ホームの間は地下道や跨線橋を使って行き来します。神戸、宝塚、京都(千里)へ向かう際は線ごとに目的地が決まっているので、どのホームかを迷うことはありません。

4面ホームの6本の線路が走る十三駅。地下道か跨線橋で乗り換える構造

 しかし「梅田」へ行く時は事情が違います。梅田行きの電車も3つのホームから別々に発車。ここが厄介なところで、改札口には発着案内がない上に、改札口からはホームを見渡すこともできないため、どのホームに向かうと、一番早い梅田行きの電車に乗れるのかが今までわからず、ちょっとした「賭け」を余儀なくされる状況にあったのです。

神戸、宝塚、京都の各線に次々と電車が発着する

 例えば、西口から入った場合、一番近い神戸線の梅田方面ホームに地下道を経て上がったとします。すると、電車は発車したばかりで、線路を挟んだ宝塚線のホームに梅田行きがすぐに入ってくるということがよくありました。気づいた時は既に遅し。地下道や階段を急いで行っても間に合いません。

 この経験を胸に、次の時は宝塚線のホームへ行くのですが、今度は神戸線が早く入ってくるという事態も。いずれの場合も次の電車を待っても数分ですし、うまく行く時も少なくないのですが、急いでいる時など「賭け」に負けた気になり、妙に落胆することも結構ありました。「改札口に梅田行きの発着案内を付けてくれたらいいのに」とずっと思っていたわけです。

 そんな声に応えてくれたのかはわかりませんが、改札口に液晶画面が付いた十三駅。ちょっと大げさですが、これからは安心してホームを選ぶことができると歓迎している人は意外と多いのではないでしょうか。

きれいに整備された地下道。手塚治虫氏の人気キャラクターが描かれている通路も。

 十三駅では液晶画面のほかにも、さまざまなリニューアルが進行中です。宝塚線のホームと改札を結ぶ地下道には「鉄腕アトム」や「火の鳥」など、宝塚沿線のゆかりが深い手塚治虫氏の人気キャラクターが描かれ、明るく愛らしい雰囲気で通勤・通学客らを迎えています。手塚氏は十三駅から近い大阪府立北野高校を卒業したことでも有名ですね。

 また、駅構内にあるコンビニエンスストア「アズナス」は1995年に日本最初の駅ホーム上のコンビニ。「阪急そば」も1967年に関西の私鉄では初めての立ち食いうどん・そば店として開店したとされ、鉄道会社の駅ナカビジネスを先導してきた駅でもあります。

日本初の駅ホーム上のコンビニという「アズナス」

 今年5月には阪急電鉄などが、国と連携し、十三駅と北梅田駅(仮称)をつなぐ「なにわ筋連絡線」の調査・検討を始めると発表。JR西日本と南海電鉄が共同営業をめざす「なにわ筋線」に乗り入れ、難波や天王寺、関西空港と結ぶ構想も動き始めています。

 構想が実現の暁には駅も周辺も大きく様変わりするでしょう。地上ホームを階段で行き来したことが懐かしく思える日が来るかもしれませんね。

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 「各駅停車で行こう!」は、駅から始まる人や街の話題を少しマニアックにつづります。




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
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