フェニーチェ堺で開館記念の式典と公演開く
歌舞伎・能楽で華やかに 南大阪最大級の芸術文化拠点に期待

 大阪府堺市に10月1日(火)グランドオープンするフェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)の開館記念式典・記念公演が9月26日、同大ホールで開かれた。

 フェニーチェ堺は南海高野線堺東駅から徒歩約10分の場所に、旧堺市民会館を建て替えて誕生した。鉄筋コンクリート造りの地下1階、地上6階。3層バルコニー構造に南大阪最大級の2,000席を備える大ホールと、多目的に使える312席の小ホールなどが設けられ、市民の芸術文化の創造・交流・発信拠点をめざしている。館名の「フェニーチェ」はイタリア語で不死鳥を意味する。幾度の戦火から蘇った堺は、イタリアのベニスとも称されることから名付けられた。

 式典は記念公演の歌舞伎舞踊「寿式三番叟」で幕を開けた。古来から祝祭で演じられることが多い演目。中村鴈治郎さん、尾上松也さん、上村吉太朗さんが華やかな長唄や囃子に乗せて、軽妙で躍動的な舞を披露し、出席者を引きつけた。

歌舞伎舞踊「寿式三番叟」が上演された
舞台製作 松竹 ©石川拓也

 続いて、堺市の永藤英機市長らが登壇し、第2部の記念式典が開かれた。永藤市長は「フェニーチェ堺の開館は、市制施行130年、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録という記念の年に、堺の魅力を世界に発信する絶好の機会となる。これまで届けられなかった芸術文化に市民が親しみ、発表の場となるように期待しています」と挨拶した。最後は登壇者と客席の出席者が一緒に「一丁締め」をして、ホールの船出を祝った。

記念式典で挨拶する永藤英機・堺市長
©石川拓也

 第3部は能楽「羽衣」を上演。宝生流第二十代宗家の宝生和英さんが、「水鏡-能楽と映像による競演」をダイジェスト版で届けた。口語訳は作家のいとうせいこうさん、英語訳はハーバード大学名誉教授のジェイ・ルービンさんが担当。イタリアやバチカンでも公演実績が多い宝生さんの斬新な演出が、進取の精神に富み、西洋ともつながりが深い堺に生まれたホールの開館ムードを盛り上げた。

能楽「羽衣」が開館ムードを盛り上げた
©石川拓也

 フェニーチェ堺では10月から来年1月まで、オープニング事業として、クラシック、オペラ、ジャズ、ポップス、落語など多彩な公演を予定。12月31日には2,000人がカウントダウンするジルベスターコンサートを企画し、近日詳細を発表する。また、チケットの先行予約などの特典があるsacayメイトの登録も受け付けている。

 フェニーチェ堺については、ホームページへ。https://www.fenice-sacay.jp/




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