「茶席を彩る中国のやきもの」
中之島香雪美術館で企画展
幅広いコレクションに陶磁貿易史の縮図

 企画展「茶席を彩る中国のやきもの」(主催:公益財団法人香雪美術館、朝日新聞社)が大阪市北区の中之島香雪美術館で始まった。朝日新聞社の創業者である村山龍平(むらやま・りょうへい)が収集した美術品のコレクションの中から、室町時代に舶来の茶器として珍重された天目(てんもく)茶碗や青磁の花入、明時代末期の景徳鎮(けいとくちん)窯で制作された「古染付(こそめつけ)」「祥瑞(しょんずい)」とよばれる鉢や皿など、中国陶磁約100点を一堂に紹介している。8月4日(日)まで。

建窯「油滴天目」(南宋時代、12~13世紀)

 美術品を収集し、茶の湯に傾倒していく中で、茶器や懐石道具を集めた村山のコレクションには、鎌倉時代から近代にかけて日本へもたらされた中国のやきものが少なからず含まれている。天目のように、もともと中国で抹茶を飲むために作られた茶碗もあれば、茶入のように、本来何かの容器として作られた日用品が、日本で抹茶を入れる容器に転用され、大名や豪商たちの垂涎の的となったものもある。景徳鎮窯で焼かれた古染付や祥瑞は、茶の湯で使うために日本から注文された。今回の企画展では村山コレクションを通じて、中世から連綿と続いた貿易陶磁史をたどる機会ともなっている。

景徳鎮窯「古染付鹿馬図富士山形鉢」
(明時代末期、17世紀)

 7月27日(土)14時~15時30分には隣接の中之島会館で、記念講演会「青磁と天目-中国陶磁史研究の最前線から-」が開かれる。講師は出光美術館学芸員の徳留大輔さん。参加料1,300円(美術館入館料含む)。定員は250人。また、6月1日、7月6日、8月3日の各(土)15時30分から、学芸員による展示解説「ギャラリトーク」を予定。

 一般900円、高大生500円、小中生200円。10~17時。月曜休館。展覧会と記念講演会の詳細は下記ホームページ、または電話06・6210・3766へ。

http://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/

中国陶磁約100点が並ぶ会場



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カテゴリ: ライフ&アート

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