「大阪浮世絵美術館」心斎橋にオープン
歌川広重「東海道五拾三次」を一挙公開 日本の美を旅行者にも

 世界的にも高い評価を受けている浮世絵版画を、都心で気軽に鑑賞できる「大阪浮世絵美術館」が7月11日、大阪市中央区の心斎橋筋にオープンした。

 京都市下京区に2年前開館した「京都浮世絵美術館」とともに、葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽をはじめ、多数の所蔵作品の中から、テーマごとに作品を選んで企画展示。11日からは開館記念展として、歌川広重の出世作「保永堂版東海道五拾三次」の55作品と、変わり図を含めた全56作品などが公開されている。

歌川広重の「東海道五拾三次」が一挙公開されている

 1797(寛政9)年江戸に生まれ、安藤広重とも呼ばれる歌川広重。間もなく起こった旅ブームでは、東海道の宿場町を描いた「東海道五拾三次」を発表し、一躍人気絵師となった。江戸・日本橋から京都・三条大橋に至る風景画の作品群は、どれも色彩豊かで、当時の人びとの息遣いや自然の営みがいきいきと伝わってくる。独特の構図も注目され、海外のジャポニズム人気にも火を付けた。館内では大阪の古地図や、「赤富士」で知られる葛飾北斎の「凱風快晴」も紹介。浮世絵版画の魅力の一端にふれることができる。

 「浮世絵版画は海外でも有名ですが、国内での常設展示は少ないのが実情です。大阪や京都は外国人旅行者も増えており、訪ねやすい場所で日本が誇る芸術を楽しんでもらえるとうれしいですね」と同美術館の川上久仁子さん。併設のミュージアムショップでは江戸時代から伝わる浮世絵版画や、浮世絵に関する書籍、オリジナルの浮世絵グッズなども販売されている。

ミュージアムショップでは浮世絵版画の関連商品が販売されている

 入館料は大人1,000円、中高大生600円、小学生300円。ミュージアムショップの出入りは無料。10時~19時30分。1月1日のみ休館予定。大阪市中央区心斎橋筋2-2-23 不二家心斎橋ビル3F。電話06・4256・1311。




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カテゴリ: ライフ&アート

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