大阪駅に“お花畑”登場 高校生がフラワーアレンジを競う
池田の園芸高生に「いいね!賞」 イベントは14日まで

 「花高合戦2019(第5回フラワーアレンジメントバトル)」の決勝大会が10月5日、JR大阪駅の「時空(とき)の広場」で開かれた。予選を勝ち抜いた3校3チーム9人と敗者復活戦出場の2校3チーム9人が、高校の授業や部活動で磨いたフラワーアレンジの技を競い合った。同広場では、約2万ポットの花々が駅ビルを彩る「フラワーアートミュージアム2019」が10月14日(月・祝)まで開催中。買い物客らは足を止めて、高校生のさわやかな熱戦を興味深そうに見入っていた。

大阪駅上で開催中の「フラワーアートミュージアム2019」

 大阪鶴見花き地方卸売市場を運営する大阪鶴見フラワーセンター(大阪市鶴見区)が主催。若者に花に親しんでもらい、次世代の花の担い手を育てようと企画され、6月に同センターが入る鶴見区のショピングセンターで行われた今年の予選大会には、大阪、京都、滋賀、奈良の7校から、華道部を中心に13チームが出場した。競技は1組3人によるチーム戦。当日与えられる花材と花器を使い、テーマに沿ったフラワーアレンジメントを制作し、色合い、デザイン性、テーマ性に加え、チームワークや作業態度も審査の対象になる。

高校生たちによる熱戦が繰り広げられた

 5日の大会には予選を勝ち上がった奈良文化高校(奈良県大和高田市)のFLOWER GIRLS、滋賀県立湖南農業高校(草津市)のチグリジア、京都府立桂高校(京都市西京区)の松竹梅の3チーム9人と、敗者復活をかけて大阪府立園芸高校(池田市)のTMTとカランコエ、大阪市立鶴見商業高校(鶴見区)のみつばの3チーム9人が臨んだ。敗者から復活を果たしたTMTを含む4チームによる準決勝を経て、FLOWER GIRLSとチグリジアが決勝に進出した。

 与えられたテーマは「自然」。FLOWER GIRLSは「人と自然の共生」、チグリジアは「自然との荒々しさと静寂さ」を掲げてフラワーアレンジに挑んだ。会場に用意されたのは、トルコキキョウ、ガーベラ、スプレーカーネーション、松ぼっくりなど秋の花や植物たち。制限時間は20分で、刻々と時計が進む中、高校生はてきぱきとはさみを入れたり、あれこれと色やバランスなどを考えながら器に花を次々と差し込み、手際よく作品を仕上げていた。

チームワークが光った奈良文化高校「FLOWER GIRLS」の3人

 主催者や専門家らによる審査の後、奈良文化高校のFLOWER GIRLSが2年連続となる優勝の栄冠に輝いた。デザインのほか、横長の花器を斜めに使う大胆な発想や、落ち着いた作業ぶりなどが高く評価された。参加したのは同校の中村鼓さん、上西春香さん、山本楓優海さん。中村さんは「右と左の花器を使い分け、多様な自然を表現しました。去年の経験が生き、落ち着けたのが良かった。チームワークの勝利です」と笑顔を見せた。副賞として、会場を提供した大阪ターミナルビルから、サウスゲードビル飲食店街の飲食券などが贈られた。

作品の前で笑顔を見せる園芸高校「TMT」の3人

 また、参加4チームが準決勝で制作した作品は会場に展示され、来場者らによる人気投票も同時に行われた。その結果、最も多くの支持を集めた大阪府立園芸高校(池田市)のTMTが「いいね!賞」に決まった。同校のフラワーファクトリ科で草花デザインを学ぶ宮田真さん、橘裕晃さん、立石悠斗さんの3人。卒業生も応援に駆けつけ、今年が最後の大会となる3年の宮田さんは「みんなのおかげでここまで来られました。来年以降もがんばってほしい」と後輩たちにエールを送っていた。

14日(月・祝)まで開催されている

 「フラワーアートミュージアム2019」は建築家・安藤忠雄さんの発案により、2012年から毎年開いているイベント。都心の駅の上にいながら花畑を訪ねた気分になると好評だ。秋を代表するコスモスや宿根アスター、バラ、リーガスベゴニアなどが咲いており、ハロウィーンやラグビーW杯にちなんだ花壇も登場している。

 最終日の14日(月・祝)には、期間中展示した花を2ポットずつ、11時、13時、15時、17時の4回に分けて、先着合計1,600人(各回400人)にプレゼントする。




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カテゴリ: ライフ&アート

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