グラフィックデザイナー マツシタ・ヒロス遺作展 〝オルタンシア〟 箕面「縁の自由空間」で10月末まで開催中

ヒロスさんのアトリエを再現

花瓶に生けた花、コロコロと今にも転がりそうなトマト、干した魚、たい焼きを見つめる猫、草履、壁に立てかけた自転車……。生活の中のさまざまな対象物を独特のタッチで描くグラフィックデザイナー・マツシタヒロスさんが6月19日、81歳で永眠した。遺作展「オルタンシア」が箕面の「縁の自由空間」で開かれている。10月末まで。
「縁の自由空間」は、3年前まで妻の松下清子さんが製造の現場を訪ねて仕入れた商品を扱う雑貨店「縁」を営んでいたスペース。加えて、敷地内にあるビーガンカフェ「サルンポワク」、2階の「MI・CA・LI gallery」、敷地内にある約3畳ほどの東屋「nokoya」でも作品を展示している。
パソコンを使わず全て手描きした作品を前に、娘の訓子さんと息子の高士さんが「お父さんの〝オルタンシア展をやろう〟と言い出し、急きょ設営した。「オルタンシア(Hortensie)」はフランス語で「あじさい」。旅立った日、庭のアジサイが満開だったことと、花言葉「家族の絆」からタイトルにした。

ありし日のヒロスさん

夫妻は朝日新聞の購読者向け冊子「暮らしの風」(~2007年9月)で05年1月~07年1月、元コピーライターの清子さんのエッセイにヒロスさんがイラストを添えたコラム「2人くらしのお気に入り」を連載。この掲載誌を含め、好きだったジャズミュージシャンや猫の絵、インクをポトリと紙に落としてその広がりで描いた女性のスケッチなど約200点、アトリエを再現したコーナーなど、多彩な絵世界が表現されている。
「最後まで手描きにこだわって描き続けました。たくさんの作品を整理しながら展示していきます」と清子さん。
展覧には電話予約が必要。箕面市箕面6ー2ー17。090・6730・5334、松下さんへ。

好きだったジャズをテーマにした絵のコーナー
生活のあらゆるものを絵の対象とした
MI・CA・LI galleryに展示された作品
敷地内にあるあずまや「nokoya」
清子さんを描いた作品も
女性をモチーフにしたシリーズ
朝日新聞「暮らしの風」に連載されていたコラム「2人くらしのお気に入り」
「暮らしの風」に掲載された当時のヒロスさんと清子さん

 




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カテゴリ: ライフ&アート, 地域

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