日本とイタリア拠点に「素敵な暮らし」をデザイン
西宮市大谷記念美術館で喜多俊之展

日本とイタリアを拠点に活躍するプロダクト・デザイナーの偉業を一堂に紹介する「喜多俊之展」(イタリア文化会館―大阪など後援)が12月5日(日)まで、西宮市大谷記念美術館(阪神香櫨園)で開かれている。

日本とイタリアを拠点に新しいライフスタイルを先導してきたデザインの数々

喜多は1942年大阪市生まれ。69年にイタリア・ミラノへ渡り、以後、日伊両国を中心に作品を発表している。自由な感性にあふれる喜多のデザインは国境を超えた価値観に満ち、日本だけでなく世界各国で高く評価。有機的なフォルムで、人間の動きに寄り添うように動かすことがえきる椅子《WINK》は、1980年イタリアで発表されると同時に一躍人気を博し、 喜多の名を広く世界に広めた。2001年には液晶テレビの《AQUOS C-1》を発表。テレビに新しい形を提案するとともに、新時代のライフスタイルにも影響を与えた。ニューヨーク近代美術館やポンピドゥー・センター(パリ)などに作品が収蔵されているのもうなずける。2011年にはイタリア「黄金コンパス賞(国際功労賞)」を受賞、17年には「イタリア共和国功労勲章コンメンダトーレ」を受章した。

プロダクト・デザイナー
喜多俊之

先進のデザインを生み出しながら、一方で日本の伝統工芸への敬意を忘れないのも喜多の特徴だ。《TAKO》は、和紙の強靭さと特性をうまく生かした照明としてヨーロッパを中心に大ヒット。現代の暮らしと融合させることで伝統工芸の保存にも一つの道を開き、持続可能な社会に向けた資源の再利用や地産に根ざした素材を使ったデザインなどにも積極的に取り組んでいる。

現代を生きる者だけでなく、未来を生きる人々に向けても「素敵な暮らし」を楽しむためのヒントが、たくさん詰まった展覧会として注目される。

入場料は一般1,200円、大高生600円、中小生400円。西宮市内在住の65歳以上は500円、一般は1,000円。10~17時(入館は16時30分まで)。水曜休館。問い合わせは℡0798・33・0164、西宮市大谷記念美術館へ。




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カテゴリ: ライフ&アート