明石・加古川エリアに朗報!?
JR神戸線に通勤特急「らくラクはりま」 19年3月登場

 平成最後の年末年始。帰省ラッシュの中、新幹線や特急列車が満員で、座れずに立ったまま移動している人も少なくないだろう。毎日の通勤・通学ならなおさら。都市部に暮らす人にとって、始発駅でもない限り、列車に座って通うなんて、夢のまた夢・・・といったところだ。

 そんな状況下、乗客に少しでも“ゆとり”を提供しようと、有料で着席サービスの強化を図る鉄道会社が増えている。JR西日本が来年(2019年)3月から、JR神戸線に導入する通勤特急「らくラクはりま」もその一つ。3月16日(土)のダイヤ改定に合わせ、平日朝は姫路から大阪へ、平日夜は大阪から姫路へ、1往復が登場する。

「らくラクはりま」は289系車両が使われる=JR西日本提供

 JR神戸線は1日約39万3000人が利用するJR西日本トップクラスの過密路線(大阪~神戸間の平均通過人員、2017年度)。東から順に、大阪、尼崎、西宮、芦屋、神戸、明石、加古川、姫路と関西でもビックネームの都市が連なり、各都市間を高速で結ぶ「新快速」は増発や終日12両化などの利便性向上が進められつつも混雑が際立っていたが、列車本数が多い分、ラッシュ時に特急列車の設定が難しかった。

 「らくラクはりま」は「楽にきっぷが買えて、楽に乗れて、楽に過ごして、楽に行ける」がコンセプト。和歌山方面を走る特急「くろしお」に使われる289系車両6両編成を使い、女性専用18席を含む351席が用意される。

 大阪行きは平日朝6時21分に姫路を発車。加古川、西明石、明石、神戸、三ノ宮に停車し、7時21分に大阪に着く。姫路行きは平日夜19時4分に大阪を発車。往路と同じ駅に停まり、20時8分に姫路に到着する。大阪~姫路の所要時分は同時間帯を走る新快速に比べ、約10分程度短縮される。

 指定席と自由席があり、指定席の場合、大阪まで姫路・明石から1490円、神戸・三ノ宮から1170円(通常期)。ただし、JR西の「J-WESTカード」会員向けのチケットレスサービスを使うと、姫路から720円、明石から620円、神戸・三ノ宮から510円と安くなる。

 JR西では夕方通勤時間帯、「らくラクはりま」の前後に「はまかぜ5号」「スーパーはくと」を運行。大阪駅からは18時台から20時台の約1時間おきに姫路方面の特急が発車する形となり、同区間内では「らくラクはりま」と同料金にして乗車チャンスを増やす。

「らくラクはりま」を発表するJR西日本の多田真規子・神戸支社長

 京阪神エリアで新しい特急の登場は2003年からJR京都線・琵琶湖線を走る「びわこエクスプレス」以来16年ぶり。京阪神エリアでは、新快速の一部列車に有料座席サービス「Aシート」が同時期にデビューすることも明らかになっている。姫路は始発の新快速が多いため、「らくラクはりま」は、これまで途中駅で着席機会が少なかった加古川、明石エリアの利用者に特に朗報になるかもしれない。

 JR西日本神戸支社の多田真規子支社長は「列車名は支社の若手社員を中心に練りに練って決めた。社会の高齢化が進み、座って通勤したいという要望は増えている。これからも鉄道サービスの充実を図り、住んでみたい、乗ってみたいと思っていただけるJR神戸線沿線を作っていきたい」と話している。

 3月16日(土)のJR西のダイヤ改正では、京阪神エリアでおおさか東線が全線開通し、新大阪と奈良を約1時間で結ぶ直通快速の運行が始まることや、学研都市線の東寝屋川駅を寝屋川公園駅に改称することなども発表されている。

 




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
カテゴリ: 地域

あなたにおすすめの記事