「未来のゆめ・まち」をめざして 「SDGsトレイン」発車
阪急阪神ホールディングスがラッピング列車

 国連で2015年に採択された持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」のメッセージを発信するラッピング列車「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」が、阪急電鉄と阪神電鉄の各線で走り出した。阪急阪神ホールディングスグループが推進する社会貢献活動「阪急阪神ゆめ・まちプロジェクト」が10周年を迎えるのに合わせた。阪急・阪神両電鉄共通のデザインによるラッピング列車は初めて。

阪急梅田駅に停車する「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」

 SDGs(Sustainable Development Goals)は2015年9月の国連サミットで、当時の加盟193カ国が全会一致で採択した2030年までの世界共通の目標。「地球上の誰一人として取り残さない」をスローガンに、「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」「すべての人に健康と福祉を」「パートナーシップで目標を達成しよう」など17の目標を掲げている。

 阪急阪神ホールディングスグループは、阪急阪神沿線が「未来にわたり住みたいまち」となるようにとの思いを込め、「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」を2009年スタート。地域環境づくりと次世代の育成を重点領域として、小学生向けの仕事体験プログラム「阪急阪神 ゆめ・まちチャレンジ隊」の開催や、市民団体との協働による「阪急阪神 未来のゆめ・まち基金」「阪急阪神 ゆめ・まちソーシャルラボ」などの取り組みをグループ挙げて進めており、プロジェクトとSDSsの方向性が合致することから、ラッピング列車を走らせることにした。

先頭と最後尾の車両側面には親しみやすいイラストが描かれた

 「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」は阪急神戸線・宝塚線の1000系(8両)、京都線の1300系(同)、阪神の1000系(6両)の計4編成で、いずれもブレーキや照明などに環境負荷の少ない設備や仕組みを採用した省エネ車両を使用。先頭と最後尾の車両には、さまざまな人や生き物たちが、より良い地域・社会を願いながら、未来に向かってパレードしていく様子がイラストで描かれた。プロジェクトの立ち上げ時からシンボルマークを担当するウマカケバクミコさんが、SDGsの17の目標を親しみやすく表現。プロジェクトの10周年を記念するヘッドマークも掲出されている。

車内にはSDGsの目標やっプロジェクトの取り組みを紹介するポスターが掲示

 また、中間車両のドア横にはSDGsの全体ロゴや17の目標などを示すステッカーが。車内には中吊りやドア横などの全ての広告スペースを使って、目標の解説、グループや国、沿線自治体、市民団体、協賛企業などの取り組みを紹介するポスターが掲示された。

テープカットするお披露目式の出席者の皆さん

 5月27日には阪急梅田駅で、外務省の山田賢司外務大臣政務官、国連広報センターの根本かおる所長、SDGs市民社会ネットワークの黒田かをり代表理事を来賓に迎え、阪急阪神ホールディングスの角和夫代表取締役会長・グループCEOも出席して、「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」のお披露目式が開かれた。

 阪急阪神ホールディングス兼阪急電鉄の杉山健博・代表取締役社長は、「多くの方々にSDGsに関心を持っていただき、活動推進のきっかけになることを願います。より良い地域社会づくりをめざし、グループで取り組んでいきたい」と挨拶した。

 続いて、関西学院千里国際高等部の永橋風香さん、田中リエル悠仁さんがSDGsに関する日頃の学習成果を報告。永橋さんは「私たちの未来は一人ひとりの努力の上に成り立ちます。すべての人が自分の可能性を広げられる社会を発展させるために、世代のバトンをつないでください」と田中さんとともに呼びかけ、これを受けて、国連、阪急・阪神両電鉄社長から託された「未来への切符」を受け取った。出席者はテープカットの後、ラッピング列車を見学。プロジェクトとSDGsの取り組みへの思いを新たにしていた。

「未来への切符」を手に記念撮影する永橋風香さん、田中リエル悠仁さん、国連広報センター・根本かおる所長、阪急電鉄・杉山健博社長、阪神電鉄・秦雅夫社長(写真左から)

 「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」は阪急神戸線、宝塚線、京都線、阪神本線、阪神なんば線などで、2020年5月いっぱい運行される。




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