松山バレエ団は「くるみ割り人形 全幕」を11月15日(土)15時から、大阪市北区のフェスティバルホールで上演する。また、11月22日(土)の森のホール21大ホール(千葉県松戸市)をはじめ、来年2月まで、首都圏の6会場でも「くるみ割り人形」を演じる。チャイコフスキーの親しみやすいメロディーに乗せて、お菓子の国など華やかな場面が続く名作を通して、平和への思いを込めて贈る。

初演から44年目を迎えた松山バレエ団の「くるみ割り人形」。少女クララが、魔法で姿を変えられたくるみ割り人形の中に秘められた王子の魂の輝きに気づき、大切に愛することで人形の魔法を解き、王子を元の姿に戻す物語。王子との出会いと別れを通じて、クララは心の成長が遂げる。
美しい愛情に満ちたクララをひたむきに繊細に演じる主演の森下洋子をはじめ、松山バレエ団の団員が総出演。2011年の東日本大震災以降は、毎回新演出を加えており、戦争や自然災害で厳しい状況下にあっても、屈せずに手を取り合い、希望のある未来を開こうとする人々の心の輝きを描き出すための挑戦が続いている。大阪公演では関西でバレエを学ぶ子どもたちも舞台に上がり、未来へとバトンをつなぐ。

台本・演出・振り付けの清水哲太郎(松山バレエ団総代表)は、「お互いを愛し、慈しみ、手を取り合う先に平和がある。クラシックバレエに独自の色、匂い、輝きを加えることで、世界で戦乱が相次ぐ今だからこそ、舞台芸術にできることを追い求めたい」と力を込める。森下は「常に勇気を持って前に進み続けてきました。私は終戦から3年後の広島に生まれ、平和への強い思いを持っています。幅広い世代の方々と平和への祈りと未来への希望を身体いっぱいに弾けることができる公演になるように願っています」と語っている。
11/15は大阪 12月~2月は東京・千葉・神奈川で
「くるみ割り人形」の公演予定は次の通り。▽全幕/11月15日(土)15時、フェスティバルホール(大阪市北区)▽森のホール21版/11月22日(土)14時30分、森のホール21 大ホール(千葉県松戸市)▽オールスタークライマックスフェスティバル/11月29日(土)15時、府中の森芸術劇場 どりーむホール(東京都府中市)▽鎌倉芸術館版/12月13日(土)14時30分、鎌倉芸術館大ホール(神奈川県鎌倉市)▽こども「くるみ割り人形」劇場/12月20日(土)11時・15時、東京文化会館 大ホール(東京都台東区)▽全幕/12月21日(日)15時、東京文化会館 大ホール(東京都台東区)▽サンパール荒川版/2026年2月11日(水・祝)15時、サンパール荒川 大ホール(東京都荒川区)。11月15日、29日、12月13日、21日、2月11日の公演に森下は出演予定。
公演に関する問い合わせは電話03・3408・7939、松山バレエ団公演事務局(受付時間:10時~18時)。
https://www.matsuyama-ballet.com
