
ふとした瞬間に口ずさむ歌のフレーズや、かつて教科書で出会った詩の一節。戦後日本の詩壇をリードし、多くの人々に愛された詩人・谷川俊太郎さんが亡くなってから、1年余りが経ちました。今なお、その「ことば」は、私たちの暮らしのどこかで静かに息づいています。
2026年3月22日(日)、東京・文京シビックホールにて、谷川さんの多岐にわたる足跡を「合唱」で辿るコンサート「谷川俊太郎、うたの地平へ ―どこからか言葉が―」が開催されます。主催は全日本合唱連盟と朝日新聞社です。
アニメ主題歌から校歌まで、世代を超えて愛される「歌シゴト」
谷川俊太郎さんの作品は、芸術的な合唱曲にとどまらず、私たちの日常のすぐそばにありました。 本公演の第2部では、「鉄腕アトム」や映画『ハウルの動く城』の主題歌「世界の約束」といったポピュラーな楽曲から、実際に地域で歌い継がれている校歌までが披露されます。 かつて子どもたちと一緒に聴いたメロディーや、自身が口ずさんだ歌の数々を通して、谷川さんが言葉に込めた「生きる喜び」や「時代への眼差し」を改めて感じることができるでしょう。
朝日新聞連載から生まれた「6つの新作合唱曲」が初演
谷川さんは、2016年から亡くなる直前まで、朝日新聞紙上で詩の連載『どこからか言葉が』を続けてきました。今回のコンサートでは、この連載された99篇の詩の中から、現代を代表する6人の作曲家が選び抜いた詩に、新たなメロディーを乗せた新作合唱曲が初演されます。 言葉が音楽と出会い、新しい命を吹き込まれる瞬間は、本公演の大きな見どころです。また、特別出演として谷川さんの長男でピアニストの谷川賢作さんも登壇。父・俊太郎さんの世界を、より身近に、深く味わうひとときとなります。
フィナーレは名曲「春に」を会場の皆さんとともに
プログラムの最後には、合唱曲として長く親しまれている名曲「春に」を、来場者全員で合唱する時間が設けられています。 「この喜びは何だろう」という一節で知られるこの曲。これまでの人生を振り返り、あるいはこれからの季節に思いを馳せながら、会場が一つになって声を合わせる体験は、何にも代えがたい豊かな記憶となるはずです。楽譜をお持ちの方は、ぜひご持参の上、足を運んでみてはいかがでしょうか。
【公演概要】
- 主催: 全日本合唱連盟、朝日新聞社
- 日時: 2026年3月22日(日) 15:00開演(14:30開場)
- 会場: 文京シビックホール 大ホール(東京都文京区春日1-16-21)
- 東京メトロ「後楽園駅」・都営地下鉄「春日駅」直結で、雨の日でも安心してお越しいただけます。
- 出演: 谷川賢作(特別出演)、合唱団樹の会女声、松原混声合唱団 ほか
- 料金(全席自由): * 一般:前売り 3,000円/当日 3,500円
- 高校生以下:前売り 2,000円/当日 2,500円
- チケット購入方法:
- 全日本合唱連盟STORESにて販売中(3月9日(月)12:00まで)
- 専用サイト:https://jca-from1948.stores.jp/
