
吸い込まれるような瞳、わずかに開かれた唇、そして印象的な青いターバン。世界で最も有名な絵画の一つ、ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が、2026年8月、大阪中之島美術館にやってきます。
2012年から13年にかけて、東京と神戸で120万人という驚異的な来場者数を記録した「マウリッツハイス美術館展」から14年。多くの美術ファンが待ち望んだ再来日は、所蔵館の「原則として館外へ貸し出さない」という方針もあり、日本でその輝きを間近に鑑賞できる「最後の機会」になるかもしれません。
「フェルメール・ブルー」と光が織りなす、奇跡の描写
17世紀オランダの黄金時代を代表する画家、フェルメール。彼が1665年ごろに描いたこの作品には、彼の手腕が凝縮されています。 特筆すべきは、その鮮やかな青です。当時、金よりも高価だったと言われる貴重な鉱石「ラピスラズリ」をふんだんに使用した顔料は、今もなお色あせることなく「フェルメール・ブルー」として見る者を圧倒します。 また、「光の魔術師」と呼ばれた彼が描く、真珠の柔らかな光沢や、濡れたような唇の質感。静謐な空間の中に漂う少女の息遣いまでが聞こえてくるような描写は、時代を超えて私たちの心を掴んで離しません。
数奇な運命を辿った、一万ドルの「宝石箱」
現在では至宝とされるこの絵画ですが、その歴史は決して平坦ではありませんでした。フェルメールの死後、作品は散逸し、一時はオークションでわずか2ギルダー30セント(現在の約1万円)で取引されたこともありました。 その後、1903年にオランダの「マウリッツハイス美術館」に寄贈され、小説や映画の題材となったことで世界的な人気を不動のものにしました。「絵画の宝石箱」と称される同美術館と、朝日新聞社との長年の信頼関係があったからこそ、今回、他国との厳しい交渉を経て大阪での展示が実現しました。
2026年夏、中之島で出会う「一生に一度」の体験
今回の展覧会は、大阪中之島美術館のみでの開催となり、巡回の予定はありません。まさに、この場所でしか味わえない特別な出会いとなります。 また、会場では朝日新聞社のオリジナルキャラクター「マダニャイ」が、少女に扮した愛らしい特別バージョンで展覧会を盛り上げます。 慌ただしい日常から少し離れ、17世紀のオランダが放つ永遠の美しさに浸る――。自分へのご褒美のような、豊かなひとときを計画してみてはいかがでしょうか。
【展覧会概要】
- 主催: 大阪中之島美術館、朝日新聞社、朝日放送テレビ
- 会期: 2026年8月21日(金)~9月27日(日) ※本展は大阪会場のみの開催です(巡回なし)。
- 会場: 大阪中之島美術館(大阪府大阪市北区中之島4-3-1)
- 展示内容: ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」をはじめ、オランダ黄金時代の名品を展示予定。
- 展覧会公式サイト: https://vermeer2026.exhibit.jp/
※チケットの発売情報や詳細な展示内容は、2026年2月下旬ごろに発表される予定です。ぜひ公式SNSをフォローして続報をお待ちください。
